スペインの次期首相候補の1人は、2030年ワールドカップの共同開催から撤退する可能性を表明した。
モロッコ、ポルトガルと共に2030年ワールドカップの共同開催国となっているスペイン。100周年記念大会は最初の3試合を南米三カ国で行った後、その他の試合をスペイン(11スタジアム)、モロッコ(6スタジアム)、ポルトガル(3スタジアム)で行うという異例の開催スケジュールとなっているが、現時点で決勝戦の会場は決まっていない。
これまで決勝戦の会場候補としては、モロッコのカサブランカに建設が計画されているハッサン2世スタジアム(収容人数11万5000人)、レアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウ(収容人数8万3000人)、バルセロナの本拠地カンプ・ノウ(収容人数10万5000人 ※改修工事完了後)などが挙げられてきた。
しかし、この決勝戦の会場を巡っては議論が白熱しており、スペインとモロッコの間での駆け引きが度々伝えられてきた。そうした中で、スペイン最大野党である国民党の党首アルベルト・ヌニェス・フェイホー氏は『エル・チリンギート』に出演した際、「決勝戦は公平かつ適切で、誰もが納得できる場所、つまりスペインで開催されるべきだ」と断言している。
同氏は、スペインとポルトガルが当初の共同開催国であり、モロッコは「後から加わった」と主張。さらに、現在スペインが男女ともにワールドカップ王者であることからも、開催国としてふさわしいと強調している。
また、11月29日の次期首相を決める総選挙で、現職のペドロ・サンチェス首相と共に有力な候補となっているフェイホー氏は、「もしスペインで決勝戦が行われないのであれば、大会の運営に関与すべきではない」と明言。「首相に就任した後、モロッコで決勝が開催されることになれば共同開催から撤退するよう主張するつもりか?」と問われると、「その通りだよ」と答えた。
なお、現在スペインとモロッコは、モロッコから陸路および海路を通じて推定7万人の移民がセウタに流入したことにより、関係が悪化している。

