明治安田生命J1リーグは11日に第32節が行われ、サガン鳥栖と横浜FCが対戦した。
12位・鳥栖のホームに乗り込んだ横浜FC。前節終了時点で17位・湘南ベルマーレと2ポイント差の最下位に沈んでおり、さらに次節はその湘南との直接対決を控えている。この試合を含めた残り3試合での逆転残留を目指す中、絶対に勝利がほしい敵地での一戦に臨んだ。
横浜FCは開始7分、GKのロングキックからDFラインの背後を取ったマルセロ・ヒアンがそのままGKとの一対一を制してネットを揺らす。しかし、VARオンリーレビューでも判定は変わらずノーゴールに。先制のチャンスを逃した。
それでも10分、今度こそ先制に成功。右サイドで3人が絡むと、山根永遠の鋭いクロスにユーリ・ララがヘッドで合わせた。しかし先制した横浜FCだったが、直後に失点。14分に左サイドを崩されると、最後は堀米勇輝に押し込まれている。
このまま同点で後半へ突入するかと思われたが、前半アディショナルタイム、山根永遠が菊地泰智との接触によりボックス内で倒れると、VARレビューが行われる。そしてオンフィールドレビューの結果、横浜FCにPKが与えられた。これをカプリーニが真ん中に沈め、アウェイチームが勝ち越して前半を折り返す。
後半は立ち上がりから両者ともに相手ボックス内に侵入する場面を作るなど、よりオープンな展開に。しかし両GKや守備陣の奮闘もあり、決定的なシュートまでは至らない時間が続いた。
横浜FCは70分過ぎから選手を入れ替えつつ、逃げ切りを図る。終盤は押し込まれる時間も続いたが、89分には右サイドからボックス内へ切り込んだ近藤友喜が角度のないところからシュートを流し込み、決定的な3点目をマーク。このまま3-1で勝利を収めた。
残留争いの中で貴重な勝利を挙げ、勝ち点を29まで伸ばした横浜FC。しかし同日に湘南が名古屋グランパスを2-1で下したため、2ポイント差は変わらず。そして25日の次節で、ホームでの直接対決へ挑む。
