Hidetoshi Nakata Roma 2001Getty

かつてローマで活躍の中田英寿氏をイタリア紙が特集「スター性と反スター性を持つ」

かつてセリエAのローマなどで活躍した元日本代表MFの中田英寿氏について、イタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』が特集を組んだ。

中田氏は、1998年フランス・ワールドカップ(W杯)終了後に、ペルージャへと移籍。ユヴェントス戦でドッピエッタ(1試合2得点)を記録して衝撃的なデビューを飾ると、翌シーズンの冬の移籍市場で強豪ローマへと移籍し、2001年にスクデットを獲得した。

イタリア紙は、そんな元日本代表MFにスポットライトを当て、「型にはまらないタイプで、スター性を持ちながら反スター性もある」と紹介。「29歳で現役を引退したのち、サッカー界の外でも重要なキャリア」を切り開き、日本酒情報アプリの制作などに携わってきたことに触れた。

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続いて現役時代を振り返り、「1998年ワールドカップでアルゼンチンやクロアチア、ジャマイカと同グループになった日本には、テクニックだけでなく、ニンジンのような髪色で目を引いた1人の選手がいた。ナカタだった」と回想。「髪色のおかげで彼の優れた技術を発見するのがより容易となり」、「誰よりも素早かったペルージャの(ルチアーノ)ガウッチ会長が争奪戦で先手を取った」と綴った。

さらに特集では、ローマのスクデット獲得の際のエピソードにも言及。ローマのメンバーがスクデットに歓喜する中、片隅で読書する中田氏の様子について、フランチェスコ・トッティ氏が「火星人だ!」と描写したことなどに触れた。

また2006年の現役引退を振り返り、「ナカタはキャリアの全盛の29歳だった」と回想。「2006年W杯でブラジルに敗れ、ピッチの上の彼は他の誰よりも感極まっているように見えた」と続けた。「フィジカルが万全の選手で30歳を迎える前に引退した選手はどれほどいるだろうか。ナカタはこの極めて数少ないグループに入る」と指摘した。

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