「2022年W杯のためにカタールを訪れるファンには、本当に特別でユニークな経験を期待してほしい」とW杯組織委員会のCEOであるナセル・アル・ハタル氏は語る。
この大会はこれまでで最も「コンパクトなW杯」になる見込みだ。8箇所の試合会場がすべて非常に近くに配置されているからだ。スタジアムの冷房設備のような最先端の技術が盛り込まれていたり、中東で初めて開催されるW杯であることを始めとした独創性も売りになっているが、スタジアムの配置はこれらとは異なる側面を持つ特徴だ。
アル・ハタル氏によると、大会の計画においては、どのようにファンの心を引き込むかに注力しているとのことだ。
「私達が注力していることの大部分は運営計画と、このW杯独特の経験をファンに提供できるような方法を確立することです」
『Swiss Business Council Qatar』が開催するオンラインセミナーで、アル・ハタル氏はこのように語っていた。
スタジアムが近くに集まっていることで、ファンは1日で2試合以上の試合を見ることも可能になる。アル・ハタル氏によると、組織委員会が注力しているのは、ファンが移動しやすくなるような、適切な移動行程を調整することだという。
そして、アル・ハタル氏は、熱心なファンが集まる区域をアレンジすることを約束。計画的に設定された区域の中で、サッカーファンが満足できるような様々なアクティビティを用意するという。
「移動の観点からファンが総体的に様々な経験をすることができ、1日に2試合以上の試合が見られることを確約したい。計画区域には広大な『ファンゾーン』を用意します。そこでは様々なアクティビティを楽しむことができ、ウエストベイ(高層建築街)からスーク・ワーキフ(ドーハにある市場)までの間を歩くこともできます」
SCまた、最高委員会(SC)のCEOであるアル・ハタル氏は、W杯に向けた工事は85%以上が終了しており、2020年末までにさらに2つのスタジアムがこけら落としを迎える見通しであることを明かした。
工事のペースはコロナウィルス禍の影響で落ちているが、それでも開催予定の1年以上前にはすべて完了する見通しだという。
「予定している工事の85%が終了しました。年末までにはさらに2つのスタジアムが完成し、続いてルサイル、アル・トゥママ、ラス・アブ・アブドのスタジアムが2021年に完成します。全スタジアムの完成からW杯が始まるまで少なくとも1年の余裕を持つことができます」
アル・ハタル氏はさらにこう付け加えた。「パンデミックはすべての人に影響を与えています。もちろん私達のプロジェクトも影響を受けていないわけではありません。しかし、これまで準備を続けてきており、必要な健康面、安全面の検査はすべて行っています。これらは政府の当局と協力して行っているのです。私達はここ数ヶ月でZoomとMicrosoft Teamsにとても詳しくなりましたね」
カタールは最近、エデュケーション・シティ・スタジアムを完成させた。これは2022年W杯で使われるスタジアムのうち3番目に大きいスタジアムだ。オンラインで行われた式典では、最前線でパンデミックと戦う医療従事者に敬意を表する一幕があった。
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