Fabio Pecchia ParmaGetty Images

元アビスパ福岡指揮官ペッキアの“日本での冒険”を伊紙が特集「最高に美しい思い出」とは?

かつてアビスパ福岡を率いたパルマ指揮官ファビオ・ペッキアについて、パルマの地元紙『ガゼッタ・ディ・パルマ』25日に特集。Jリーグ時代にもスポットライトを当てた。

ペッキア監督は、ラファエル・ベニテス指揮下のナポリなどでアシスタントコーチを務めた後、ヴェローナ指揮官を経て2019年からアビスパ福岡の監督に就任。同年6月のJ2リーグ第16節までチームを率いたが、家庭の事情を理由にシーズン途中で福岡指揮官の座から急きょ退いた。

現在セリエBで単独首位を走るパルマの50歳指揮官について、地元紙は「ペッキアのすべて。人間として、選手として、監督として…幼少期から成功まで」の見出しで特集。「日本での冒険」と題して福岡で過ごした半年間にも注目した。

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まずはペッキアが当時J2だった福岡の指揮官に就任した背景について紹介。「チームのスポーツディレクターがヴェローナのトレーニングを視察し、(日本で非常に好まれている)“スペイン流”の練習方法に心を打たれた」とされると伝えた。

当時、「アビスパからの関心について友人から聞いたペッキアは『いったい私について何を知っているというのだろうか? 』とかなり疑いを抱いていた」という。ところが「(福岡側と)初めて面会した時、かなり前から彼のことを“研究”していて、あらゆる細かい細部まで知っていたことに気づいた」とのことだ。

また、「彼を何としても招へいしようとしていた」福岡から「熱心な誘いを受けた」ペッキアは、「高いモチベーションをもって旅立った」とも伝えられている。

ただ、イタリアから遠く離れた日本で「ホームシックに苦しんだ」とも。「妻と娘が2週間、彼の下にやって来た」ほか、「両親も1カ月、日本で過ごした」ことが紹介されている。地元紙は「80歳近くの両親が気候も穏やかで非常に安全な日本で暮らす姿を見たことが、ファビオにとって圧倒的に最高に美しい思い出だった」と綴った。

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