Joan Laporta BarcelonaGetty Images

バルセロナ会長ラポルタ「ピケらの減俸とグリーズマンの退団が先だったとしても、結局メッシは退団していた」

バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、FWリオネル・メッシの退団やロナルド・クーマン監督に対する思いなどを語っている。

カタルーニャのテレビ局『テレビシオン・デ・カタルーニャ』のインタビューに応じたラポルタ会長は、メッシの退団について今一度言及。ラ・リーガのサラリーキャップ制によって、退団させる以外の選択肢は存在しなかったことを再び主張した。

「起こったことについてはすでに説明がなされている。それは客観的なデータに基づいており、誰もが理解することができるものだ。余裕は存在しなかった。メッシとはプレ合意して手を取り合っていたし、ラ・リーガもこちらの条件を受け入れるように思えた。が、その後にCVCの資金調達がなければダメと言ってきたんだ」

以下に続く

「メッシとの個人的関係? 彼とは話をしていない。PSGでのデビューを見たが、異なるチーム、ライバルのチームにいる彼を見るのは奇妙な感覚だ……。ほかのユニフォームを着る彼を目にしたくはない」

バルセロナはメッシ退団後にDFジェラール・ピケら4人のキャプテンの年俸を引き下げ、FWアントワーヌ・グリーズマンをレンタルで放出した。

「グリーズマンの退団とキャプテンたちの減俸があっても、結局メッシは残せなかった。しかし人件費を削減することは大切だったんだよ。来季、もっと野心的になるためね」

「メッシの退団セレモニー? また何かができるか検討したいし、何も否定したくはない。私たちは彼に感謝をしている。彼はいつだってバルサの人間だよ」

その一方で、ロナルド・クーマン監督について問われたラポルタ会長は、信頼を寄せていることを強調する。

「私はクーマンを好ましく思っている。彼はあらゆる監督と同じく彼を支持し、信頼し、敬意を持っている。私たちがヨハン(・クライフ氏)のモデルをベースとすることに議論の余地はなく、クーマンがクライフ主義者であることも明白だ。が、それぞれが自分なりのやり方でモデルに適応するわけだよ」

またアトレティコにレンタル移籍したグリーズマン、その入れ替わりでセビージャから加わったFWルーク・デ・ヨングについても触れた。

「グリーズマンについて、彼が批判できるような態度を取ったことは一度としてない。素晴らしい選手だよ。私たちのシステムにはまらなかったが、その姿勢は素晴らしかった。フットボール的には私たちが必要とする選手ではなかったがね。彼は、もっとできたはずだったんだ。アトレティコの買い取り義務について? 彼が起用可能な試合で、50%以上プレーしなければならない。それが買い取り義務が発生する条件だ」

「ルークはオランダ人だ。ヨハンも彼のモデルや哲学から外れた解決法を有していたし、ペップだって同じだったろう。彼みたいな選手がチームを助けられる瞬間がある。DFを引きつけたりプレッシングを仕掛けたり……、私はドリーム・チーム時代のフリオ・サリーナスを思い起こしているよ」

他方、レアル・マドリー、ユヴェントスとともに固執しているスーパーリーグ構想については、いまだ「プロジェクトは生きている」と主張した。

「裁判では私たちがすべて勝訴した。UEFAがスーパーリーグを阻止することはできない。それにイングランドのクラブに対する重圧だって効力は失われているんだ」

「レアル・マドリー会長フロレンティーノ・ペレスとの関係? 私たちは永遠のライバル関係にある2クラブの会長だ。だが意見の一致があれば、一緒になることだってある」

テレビ放映権収入の分配比率、CVCからの資金調達、スーパーリーグ構想などで対立するラ・リーガのハビエル・テバス会長については、どう考えているのだろうか。

「フロレンティーノとテバスはバチバチにやり合っているね。テバスは多数のクラブにとって最善な仕事をしていると思っている。しかしバルサとレアル・マドリーの貢献度から言ってみれば、私たちはもっと丁重に扱われるべきなんだ」

「テバスはファイナンシャルフェアプレーやサラリーキャップの支持者であり、そのすべてを飛び越えてしまったPSGを批判している。見事なプロフェッショナルで、自国と世界から認められる存在だ。しかしスーパーリーグに対して扉を閉じてしまっているね」

広告