ブライトンFWダニー・ウェルベックのコメントに対し、地元メディア『The Argus』が注目している。
名門マンチェスター・ユナイテッドの下部組織出身で、17歳でトップチームデビューを果たしたウェルベック。その後チャンピオンズリーグ制覇や2度のプレミアリーグ優勝などを経験すると、2014年にアーセナルへと加入。ここでも2度のFAカップ優勝を達成している。その後ワトフォードを経て、2020年にブライトンへ加入した。
キャリアを通じてケガに悩まされることもあった32歳ストライカーだが、数々のタイトル獲得を経験しており、今季は公式戦28試合で5ゴール3アシストをマーク。若手選手やプレミアリーグ経験のない選手が多いブライトンの中で数少ないベテラン選手として、FAカップ準決勝に進んだチームに貢献してきた。そしてインタビューでは、積極的にアドバイスを送っていることを明かしている。
「グループ内には数人のベテランがいて、試合中で様々な状況を経験してきた。ピッチ内外で常にアドバイスしているよ。僕が若くして出ていた時もそれがあったんだ。ベテラン選手やトッププロのアドバイスを聞くことができるのは、本当に貴重な経験だったんだよ」
「マンチェスター・Uにはそういった選手がたくさんいた。ダレン・フレッチャー、ウェイン・ルーニー、リオ・ファーディナンドとかね。グループ全体が歓迎してくれた。僕が思うに、どこで育ったかに関係なく、全員が参加できるグループがあることが重要なんだ。色々な国から来た選手がいるし、彼らがその一員と感じることがね」
この発言に対し、『The Argus』は「この名言は明らかにチームを助けている。三笘薫やフリオ・エンシソ、ペルビス・エストゥピニャン、19歳のエヴァン・ファーガソンなどの選手は、プレミアリーグ経験が無いにも関わらず、全員が加入から素晴らしい活躍を見せている」とし、現在主力として活躍する選手たちの成長にウェルベックらのアドバイスが役立っていることを指摘している。
なお、ブライトンは23日のFAカップ準決勝でマンチェスター・Uと激突する。ウェルベックにとっては古巣対戦となるが、どのような活躍を見せてくれるのだろうか。