zion suzuki(C)Getty Images

GK鈴木彩艶、好セーブ披露もPK献上…パルマ、勝利目前の後半AT2失点でミランに大逆転負け

セリエAは26日に第22節が行われ、ミランとパルマが対戦した。

セリエA直近7試合で2勝(3分け2敗)と苦しんでいたものの、直近のチャンピオンズリーグではジローナに1-0で勝利したミラン。コンセイソン新監督体制で上位進出を目指す中、勝利がほしいホームゲームに臨んだ。一方のパルマは、現在降格圏と1ポイント差の状況。残留争いから脱するために積極補強に動いている中、敵地で強豪に挑んだ。日本代表GK鈴木彩艶は、18試合連続で先発入りしている。

両チーム共に立ち上がりからビッグチャンスを作るなど、序盤から積極的に相手ボックス付近で仕掛ける展開に。15分過ぎからはミランが敵陣で試合を進め、ボックス内で立て続けに決定機を作るが、シュートが枠を捕らえない。しかし、先制したのはパルマだった。25分、ボックス手前で仕掛けたカンチェッリエーリがカットインからシュート。狙いすました一撃が枠に突き刺さり、押され気味だったアウェイチームがリードを奪う。

その直後のピンチをGK鈴木彩艶がストップしたパルマは、29分にモラタにネットを揺らされたもののオフサイドでノーゴールに。しかし35分、CKの際にGK鈴木彩艶がパブロビッチの背中を押したとしてPKを献上。プリシッチのキックで同点に追いつかれた。その後迎えたピンチはGK鈴木彩艶がストップしたが、前半を同点で折り返した。

後半開始早々、オフサイドにはなったがモラタの決定機をGK鈴木彩艶がストップ。55分にはエルナーニが際どいミドルを放ったが、パルマは押される展開が続く。60分にはラインデルスのミドルをGK鈴木彩艶が抑えた。69分には3選手を入れ替え、勝ち越しを目指す。

その後も押し込まれるパルマだが、GK鈴木彩艶のセーブなどで凌ぐ。73分にはロングカウンターからアルムクヴィストが決定機を迎えたが、ここはミランGKメニャンがファインセーブを見せた。両守護神が試合を引き締める。

すると80分、パルマが勝ち越しに成功。ボールを奪って速攻を仕掛けると、最後はデルプラートがGKが弾いたこぼれ球を押し込んだ。積極的な攻撃参加を続けていたサイドバックの一撃で、アウェイチームが再び前に出る。

それでも88分、猛攻を仕掛けたミランが再びネットを揺らす。チュクウェゼのクロスから、ファーに飛び込んだパブロヴィッチがヘッドを叩き込んでいる。しかしVARレビューの結果、ゴールは取り消しに。しかし後半アディショナルタイム、スルーパスに完璧に抜け出したラインデルスがシュートを流し込んだ。土壇場でミランが同点に追いつく。

すると後半アディショナルタイム4分、ミランが逆転。左からのクロスをパブロヴィッチが頭で合わせ、チュクウェゼが押し込む。GK鈴木彩艶もボールに触ったが抑えきれず、ホームチームが劇的な逆転弾。このまま試合は終了し、3-2でミランが勝利した。

この結果、勝利を取り戻したミランが勝ち点を34まで伸ばした。一方土壇場の2失点で逆転負けのパルマは、4試合勝利なしで勝ち点20のままとなっている。

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