新型コロナウイルスに感染したボローニャの指揮官シニシャ・ミハイロヴィッチについて、担当医師のミケーレ・カーヴォ氏が24日、イタリア紙『レプブリカ』のインタビューで語った。
日本代表DF冨安健洋が所属するボローニャの指揮官は昨夏、プレシーズン中に白血病であることが発覚。それでもクラブのバックアップを受け、治療を続けながらチームの指揮を執り続けた。新型コロナウイルスの影響によるリーグ中断もあったが、チームは常に安定した順位を保ち、12勝15敗11分と前年を上回る47ポイントを獲得。12位でシーズンを終えた。
新シーズンに向けて各クラブが動きを見せ始める中、ボローニャで再びショッキングなニュースが流れた。サルデーニャ旅行から戻った指揮官ミハイロヴィッチのコロナウイルス感染が発表されたのだ。現在、無症状ではあるが、昨年、白血病を患ったばかりの51歳の指揮官の健康状態が心配されている。
そこでボローニャ大学付属サントルソラ病院血液科で医長を務め、ミハイロヴィッチを担当したカーヴォ医師が自身の見解を示した。
「患者は骨髄移植を受けているので、より注意が必要になる。しかし以下の2点は前向きな要素であり、慰めになるだろう。1つ目は、最もデリケートな時期である（昨年10月の）移植後の6カ月間がすでに経過しているということ。2つ目はシニシャに現在、症状がみられないということだろう。最大限に慎重になる必要はあるが、持ちこたえることができるはずだ」
なお『コリエレ・ディ・ボローニャ』によれば、ボローニャは27日から9月5日までの予定でイタリア北部ピンツォーロでの合宿を開始。しかしミハイロヴィッチは、14日間の隔離の末、PCR検査において2回連続で陰性が確認されるのを待たなければならない。このため今年もチームの夏季合宿をネット上で見守ることになる。
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