Tom Lockyer, Luton Town 2023Getty

昨年12月にピッチで再び卒倒したルートン主将ロッキャー「もう一度プレーしたい。でも再びプレーできなかったとしても…」

ルートン・タウン主将のトム・ロッキャーは、このまま現役から退く可能性があると明かした。

12月のボーンマス戦に出場したロッキャーだが、後半に心停止を起こして突如ピッチ上に倒れ込んだ。即座にメディカルチームが緊急処置を施して病院に搬送され、大事には至らなかった。しかし、昨年5月に続いてこれが2度目のピッチ上での卒倒であり、同選手は植込み型除細動器(ICD)装着を余儀なくされ、以降ピッチには戻れていない。

そんなロッキャーは今年3月に第一子を授かった。これを受け、同選手はイギリス『BBC Radio Wales』の中で現役から退く可能性があることを明かした。

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「フットボールにぜひとも戻りたいと言うことを秘密になんてしていない。でも、最終的には今後どうなっていくのか、再び起きる可能性があるのかを調査している心臓専門医次第だ。なぜなら、僕たちには今、小さな女の子がいて、彼女が何よりも優先されるからだ」

「もちろんぜひとももう一度フットボールをプレーしたい、もちろんだ。これが僕の人生だ。でも、再びプレーできなかったとしても、僕は穏やかなままだ。僕は代表でプレーし、ノンリーグからプレミアリーグまですべてのリーグでプレーして、得点を奪った。だから、世界の終わりではない。僕が健康である、このことが何よりも大切なことだ」

それでも、ピッチに戻ることを諦めてはいないと主張したロッキャーだが、今後についてもすでに考えているようだ。

「コーチングライセンス獲得のために取り組んでいるし、解説としての仕事もやった。僕はこの仕事を気にっているし、僕にとってのオプションはある。でも、現段階でフルタイムでやろうとは考えていない。今はピッチに戻ることだけを考えているけど、そうならなければ、他のことが僕の仕事になるはずだ」

また、ロッキャーは自身の命を2度にわたって救った心肺蘇生法(CPR)の重要性についても説き、その中で英国心臓財団の取り組みにも協力していることを明かした。

「これは文字通りの命の恩人であり、僕がその生きた証明だ。CPRの重要性を僕はよく理解している。これができる限りCPRについて説いている理由だ。もっと多くの人たちがこのことを学ぶ必要があると思う。もちろん、使わないことが最善だけど、使わなければならないことが起きた場合、何をすればいいかを知ることが大切だ」

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