現地時間20日、イタリア・セリエAが開幕し、吉田麻也の所属するサンプドリアは敵地で9連覇中の王者ユヴェントスと対戦した。
今シーズンから背番号を日本代表と同じく｢22｣に変更した吉田がベンチスタートとなったサンプドリアに対し、ピルロ新監督の下で前人未到10連覇を狙うユヴェントスはディバラを負傷により欠くが、クリスティアーノ・ロナウドが健在で、新戦力のクルゼフスキ、マッケニーが先発メンバーに名を連ねた。
立ち上がりからホームのユヴェントスがサンプドリアを圧倒。11分に高い位置でボールを奪い返したラムジーのスルーパスに抜け出したC・ロナウドがエリア内左からシュートを放つと、角度に欠けGKアウデーロがはじく。
続く13分には、C・ロナウドがドリブルで仕掛け、ペナルティーエリア手前にこぼれたボールをクルゼフスキが左足でゴール左へと流し込む。見事なコントロールショットが決まり、ユヴェントスが幸先よく先制する。
その後も攻守の切り替え、インテンシティの強度でサンプドリアを凌駕するユヴェントスが試合を完全にコントロールする。17分にはクアドラードが右サイドを突破して角度のない位置からシュートを選択すれば、24分にはエリア内左から放ったロナウドのシュートがクロスバーを直撃。追加点は時間の問題という状況の中、防戦一方のサウサンプトンは31分に高い位置でボールを奪い、ボナッツォーリがシュートを狙うもゴール右へと大きく外れた。
ユヴェントスに圧倒された前半を1失点でしのいだサンプドリアは後半、デパオーリ、レリス、トネッリを下げ、ガストン・ラミレス、クアリャレッラ、そして吉田を投入。一気に3人を入れ替えて流れを変えようと試みる。
サンプドリアは後半から入ったG・ラミレス、クアリャレッラが前線で起点となり、ようやくシュートチャンスを作れるようになるが、試合のペースは依然としてユヴェントス。63分、ラムジーからC・ロナウドにスルーパスが出されるが、ここは吉田が体を入れてGKアウデーロにキャッチさせる。
追加点を取って試合を終わらせたいユヴェントスは67分、フラボッタに代えてデ・シリオを投入。そのデ・シリオは70分、サイドチェンジをペナルティーエリア左で受けると、カットインして右足でシュート。しかしこれはDFのブロックをかすめ、わずかにゴール右へと外れる。75分にはC・ロナウドの無回転FKがサンプドリアゴールを襲うが、ここはGKアウデーロが正面ではじき返した。
迎えた78分、右CKのこぼれ球をゴール前でクリアしようとしたベレシュインスキがまさかの空振り。マッケニーが押し込んだシュートはGKが体に当てるが、こぼれ球をボヌッチが押し込みユヴェントスが試合を決定付ける追加点を手にした。
こうなると苦しいサンプドリア。キエッリーニ、クルゼフスキ、クアドラードを下げてデミラル、ドウグラス・コスタ、ベンタンクールを投入したユヴェントスはボールを回して再び試合をコントロール。
迎えた88分、ラムジーからのラストパスをエリア内右で受けたC・ロナウドが右足を一閃。強烈なシュートがゴール左へと決まり、ユヴェントスがダメ押しの3点目を挙げる。
一矢報いたいサンプドリアだが、最後までGKシュチェスニーの牙城を崩すことはできず。ユヴェントスが完勝し、10連覇に向けて白星スタートを切った。
■試合結果
ユヴェントス 3-0 サンプドリア
■得点者
ユヴェントス：クルゼフスキ（13分）、ボヌッチ（78分）、C・ロナウド（88分）
サンプドリア：なし
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