20211123_Teguramori(C)Getty images

J2降格のベガルタ仙台、手倉森誠監督の退任を発表…社長は懺悔「十分な戦力を提供できなかった」

ベガルタ仙台は23日、前22日をもって手倉森誠監督の退任が決定したことを発表した。なお、この決定は協議の末に双方合意のうえであり、同氏が今後にクラブの強化・育成のサポートをしていくことも伝えられている。

手倉森監督は2008年に仙台で監督キャリアをスタートさせ、2012年にはJ1リーグ2位という好成績を記録。その後、2014年から2016年にかけてはリオデジャネイロ五輪世代の日本代表を率い、2016年からはフル代表のコーチも務めていた。

それから2019年から2020年までのV・ファーレン長崎での指揮を経て、2021シーズンから仙台に復帰。しかし、今季は明治安田生命J1リーグ2試合を残す状態で5勝12分け19敗の19位と、降格が決定している。

以下に続く

手倉森監督は、クラブ公式サイトを通じて以下のように伝えた。

「震災から10年の節目の年、昨年ベガルタ仙台が苦しい状況に置かれた中、何とか力になれればと監督を引き受けさせていただきました。クラブの立て直し、昨年からの挽回とJ1残留を果たすべく力を注いできましたが力およばずJ2に降格させてしまい、大きな悔しさと責任を感じています。大変申し訳ありません。佐々木社長と共に、クラブ再建を誓い監督を務めてきましたが、J1残留を逃す事となり辞意を固めました」

また、今後についても「残り2試合、スタッフと選手で来期につながる闘いを期待します。J2降格が決定した今、クラブ再建へ別の形で貢献して参りたいと思います」とコメントしている。

成績不振がこの決断へとつながることとなったが、代表取締役社長の佐々木知廣氏は運営側の責任も強調しつつ手倉森監督の今後に期待を寄せた。

「手倉森誠監督には昨年末、チーム、クラブ状況が大変厳しい中、監督に就任いただきました。震災から10年の節目の年、フロントとして十分な戦力を提供できなかったこともあり、結果が残せなかったことは大変残念に思っています。今後は、フロントスタッフの一員として、昨年のようなチーム編成の遅れなどの轍(てつ)を踏まないよう、チーム強化そして育成へのサポートを通じ、クラブへ貢献いただくことを期待しています」

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