20211127_Shonan(C)Norio Rokukawa

徳島ヴォルティスが湘南ベルマーレとの直接対決制す! 残留争いは清水エスパルスが一歩抜け出す…試合前にはオリベイラ黙とう

明治安田生命J1リーグは27日、第37節の湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティスが行われた。

15位・湘南(勝ち点36)と17位・徳島(勝ち点33)による下位直接対決。今節含め残り2試合時点では16位・清水エスパルスも勝ち点36で残留ラインに位置しており、徳島は他会場の結果次第で降格が決定する状況でこの一戦を迎えた。

試合前には23日に急性うっ血性心不全による23歳での急逝が発表された湘南MFオリベイラへの黙とう。湘南の選手たちは同選手が背負っていた背番号40を着用していた。

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湘南にとっても勝てば残留が決められる試合に向けては、ウェリントンや田中聡、茨田陽生らを先発起用する。対する徳島は垣田裕暉や西谷和希、古巣対戦の岩尾憲らをスタートから送り出した。

試合は互いに慎重な立ち上がりとなり、湘南も普段ほどの積極的なプレスを見せず。チャンスもなかなか作ることができないものの重心を後方に置いて安定感を重視したプレーを続ける。

34分にはボックス手前右でボールを持ったウェリントンが右足でシュートを浴びせたがGK上福元直人がセーブ。スコアレスのまま試合の折り返しを迎える。

後半に入ると両チームともにボックス付近まで持ち込む回数をやや増加させていくが、決定的なシーンは簡単には訪れない。51分には左サイドからのクロスに垣田が反応したもののシュートまでは至らなかった。

63分に湘南が茨田に代えて町野修斗、徳島が垣田と鈴木徳真に代えてムシャガ・バケンガと杉森考起を投入すると、直後に試合が動く。66分、左CKの場面でキッカーの岩尾がファーに蹴り込むと走り込んだフリーの宮代大聖が右足で上手くグラウンダーシュート。一度はGK谷晃生に阻まれたものの岸本武流が至近距離から押し込んで徳島が貴重な先制点を奪う。

終盤にかけても選手を入れ替えていく湘南だったが、最後までネットを揺らすことができず。岸本の得点が決勝点となり、徳島が連勝を飾った。

また、他会場では清水が浦和レッズに1-0で勝利して勝ち点は「39」。これらの結果、残留争い中の3クラブの順位は15位・清水(勝ち点39)、16位・湘南(勝ち点36)、17位・徳島(勝ち点36)の並びに。得失点差の比較では湘南が「-5」、徳島が「-19」と大きな差が開いているが、最終節で自力の残留を決められるクラブは清水のみとなっている。

■試合結果
湘南ベルマーレ 0-1 徳島ヴォルティス

■得点者
湘南:なし
徳島:岸本武流(66分)

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