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Gianni InfantinoGetty Images

会長批判で退任のFIFA幹部、別れの挨拶でも会長には触れず…さらに「人生で大切なのは安易に動くのではなく、正しいことをすること」

FIFA(国際サッカー連盟)のCOO(最高執行責任者)を退任したケビン・ラムール氏は、18日に職員に向けた別れの挨拶を行ったようだ。


現在大きな混乱に揺れるFIFA。先月28日にワールドカップやクラブワールドカップなどの主要大会を運営する新子会社「FIFAフォワード・エンタープライズ(FIFA Forward Enterprise)」を設立し、そのうち最大21%の株式を民間投資家に売却して42億ドル(約6880億円)を調達、その資金を加盟協会に分配する意向であることを発表したが、この計画が世界中で強烈な批判を浴びることに。後に計画の中止を発表したものの、現在もジャンニ・インファンティーノ会長の責任を問う声は世界中で上がり続けている。


さらに、この計画に関してはFIFA内部でも反発の声が上がっていた。先日ラムール氏は『AP』に対し、「これは1人の人物によるプロジェクト。進められるべきではないよ……それどころか、今こそサッカー界の指導者たちが自問自答し、正しい決断を下すべきだ」と語ると、そのうえで「もしこの結果として職を失うのであれば、それも仕方がない。その決定は尊重するつもりだ」とし、解任覚悟で声を上げた。そして17日、COOの職から退任することが正式に決定している。


FIFAのNo.3の地位から退くことになったラムール氏。そして『RMC Sports』によると、18日にFIFAの職員に向けて別れの挨拶を行った模様。その中で、マティアス・グラフストローム事務局長(No.2)やグローバル・フットボール・デベロップメント部門責任者のアーセン・ヴェンゲル氏らへの感謝を語っている。


「残念ながら今日がFIFAでの最後の人なった。マティアスの信頼に感謝したい。彼の仕事は容易ではないが、FIFAを守るために全力を尽くしている。時にあなたを困難に追い込んでしまったことをお詫びするよ……常に私を理解し、決して裁くことはなく、最後まで支えてくれたことに感謝する」


「アーセンはインスピレーションの源だった。あなたは絶えずフットボールと生き、フットボールと呼吸しているね。その姿は本当に清々しいものだ」


「この2年間、日々学び、成長し、向上する機会をくれたことに心から感謝している。組織内で期待されていたようなインパクトは残せず、失望させてしまっていたら本当に申し訳ない。時には最善のことをする意図を持っていても、それだけでは不十分なこともある。それでも、ワールドカップを体験するという子供の頃からの夢を叶えることができて幸せだった」


そして、全職員に向けて「あなたこそがFIFAだ。あなたがいなければ、FIFAは何者でもない。最後に、決して忘れないでほしい。人生において最も大切なことは、安易に動くのではなく、正しいことをすることなんだ。大多数はそれを理解していて、日々の業務で実践していると思う。だからこそ敬意を表し、深く感謝したい」と締めくくっている。


なお『RMC Sports』は、ラムール氏が挨拶の中でインファンティーノ会長に触れなかったことに注目。長い間緊張関係にあったとし、先日の批判が退任につながったと指摘している。

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