ポルトガル代表離脱に関する声明を発表したFWクリスティアーノ・ロナウドについて、有力メディア『The Athletic』の記者が分析している。
2003年に18歳でポルトガル代表デビューを飾って以降、これまで歴代最多となる234試合に出場し、世界記録となる146ゴールを奪ってきたC・ロナウド。そんな生けるレジェンドだが、28日のノルウェー代表戦では約18年ぶりに負傷以外の理由で公式戦に出場せず。すると30日、自身のSNSで代表チームからの離脱することを発表した。一部メディアでは、ジョルジェ・ジェズス監督の発言に憤慨して関係が悪化、すでに代表引退を決断したとも伝えられている。
すると6日、C・ロナウドは代表離脱について声明を発表。1740語に及ぶ“異例の声明”の中で、「僕はこれまでの25年近いキャリアにおいて、いかなる時も監督の戦術的・技術的な決定に干渉したことは一度もない」としつつも、ジェズス監督が約束した出場機会を与えなかったこと、さらに会見で説明すると合意したはずの約束を「破られた」ことから、「決断を尊重するが、約束を破られた時に自分の居場所はそこにはないと感じてしまう」としてチームを離脱した理由を明かした。
また41歳FWは、「ファンへの挨拶には行かなかったことは完全に僕が責任を負うべき間違い。落胆させてしまったかもしれない人たちに深くお詫びする」と謝罪し、さらに「僕の行動は連盟によって評価され、処罰されるべきものだ。その処分を軽減するべきではないと考えている。僕はただの一選手ではなく、チームのキャプテンであり、それは情状を重くする要因となる」として、いかなる処分も受け入れる考えだと明かした。そのうえで、「僕たちの代表チームとともに戦い、勝利するためにかけつけたいと思っている。 信じてほしい。これが、紛れもない真実なんだ」と、代表復帰の可能性も示唆している。
■悲惨な結末も?
このC・ロナウドの声明について、『The Athletic』のセブ・スタッフォード=ブロール記者は「どこをとっても衝撃的で異例の声明」としつつ、自身の見解を綴った。
「まず、選手がどのような状況であれ、これほど長文かつ詳細な声明を発表すること自体が極めて異例だ。特に2000語近い文量で舞台裏の出来事を詳細に明かし、さらに重要な点として、代表チームの監督に対してこれほど多くの非難を浴びせるというのは、極めて稀なことである。ロナウドはジェズス監督に対し、度重なる嘘をつかれたことや、いくつかの約束を破られたことを非難している。その事実だけでも、詳細に触れるまでもなく大きなニュースとなる内容だ」
「しかし、その“トーン”においても、これはロナウドが世界に見せてきたものとは一線を画す発信である。それは切迫し、感情的で、ありのままの言葉で綴られており、ジェズス監督への非難と、ポルトガル代表のチームメイトやサポーターへの融和的な言葉の間を行き来している。ある一文では信じられないといった様子を見せたかと思えば、次の文では深く謝罪するといった具合だ。
「一貫性のある反応を示すのは非常に難しい。唯一明白な結論があるとすれば、ここ数日の出来事によって、ロナウドが『到底受け入れられないような形で自身のイメージが描かれてしまった』ということだろう。これは自身のレガシーをかけた戦いではない。彼のキャリアはこのような事態で揺らぐものではないからだ。しかし、世間からの見られ方をめぐる戦いであることは間違いない」
そのうえで同記者は、このまま代表引退となれば悲惨な結末になってしまうと主張している。
「もしこれが彼の代表キャリアの終わりを意味するのだとしたら……ジェズス監督やポルトガルサッカー連盟がどう対応するかにかかっているが、なんとも無残な幕切れとなってしまうだろう。誰もが気づいていることだが、とりわけロナウド自身が痛感しているはずなのは、最大のライバルであるメッシが、自らの意志で、優雅に、そして何のわだかまりもなく代表キャリアを終えたという事実である」
「もし今回の一件が代表引退につながるのだとすれば、ロナウドの去り際は、彼がポルトガルサッカー界に捧げてきたものや、そこで体現してきた姿とはあまりに対照的であり、著しく調和を欠くものとなってしまうだろう」

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