今季限りでの退団を発表したバイエルンのトーマス・ミュラーが、自身のSNSでファンに対して思いを明かした。
ユース時代にバイエルン入りしたミュラーは、2008年にデビューして以降、トップチームで同クラブ一筋のキャリアを築き、歴代最多となる公式戦743試合に出場して247ゴール・273アシストを記録。ブンデスリーガの優勝を12回、チャンピオンズリーグ制覇2回など、数多くのトロフィー獲得に貢献した。
そんなミュラーは5日、公式サイトを通じて「今日という日は特別な日だ。バイエルン・ミュンヘンの選手として25年間を過ごし、それが今夏に終わりを迎える」と今季限りでの退団を発表することになった。
また、ミュラーは退団が決まったことに際し、自身のSNSでファンへ宛てたメッセージを発表している。
「バイエルンファンの皆さん、こんにちは。最近、僕についての憶測が多く飛び交っていましたので、この手紙を通じて皆さんに明確にしたいと思う。これまでの長い年月を経ても、僕はプレー時間に関わらず、チームメイトたちと一緒にピッチに立ち、共に僕たちのカラーのためにタイトルを争うことに、とても楽しみを感じているんだ。この役割は来年も十分に想像できるものだった。ただ、クラブは意図的に次のシーズンに向けて、僕との新しい契約交渉を行わないことを決定した」
「この決断が僕の個人的な希望と一致していなかったとしても、クラブが自らの信念に従うことは重要なんだ。僕はこの決断を尊重するよ。理事会と監査役会にとって、それは決して容易ではなかっただろう。過去数週間、数ヶ月の間に一般に報道された行ったり来たりの状況は、当然ながら僕にとって好ましくなかった」
「だけど、僕はこれを僕のプレースタイルと同じように考えている。それはいつも完璧さに満ちていたわけではなく、次のプレーに向かって前向きに考えるものだった。パスミスをした後は、チームの団結力でボールを取り戻すことが大切だ。過去数日間の信頼関係に基づく対話の中で、僕たちはこの件でもそれを達成した。僕はバイエルンでの長い時間に対する全ての関係者からの感謝を感じており、心の底からクラブのために25年という信じられないほど濃密な時間を過ごしたことを深く喜んでいる。多くの素晴らしい共有の瞬間を通じて、僕は永遠にバイエルンと、そして皆さんと結ばれていることだろう」
「今、完全に集中するのはシーズンの目標を成し遂げることだ。優勝カップを再び持ち帰り、5月末に待望のホームでの決勝に到達することは僕にとって夢だ。そのために全力を尽くすよ!これまでのすべて、そしてこれからのすべてに感謝します。常に前進、バイエルン!」


