FIFAワールドカップ2026でノックアウトステージ進出を決めたブラジル代表について、『The Athletic』の記者が分析している。
史上最多5度の優勝を誇るブラジル。24日に行われたグループC最終節ではスコットランド相手に3-0と快勝を収め、2勝1分けの首位でラウンド32進出を決めた。さらにこの試合では、ネイマールが“セレソン”として約2年8カ月ぶりに出場。ついに同国歴代最多得点者が復帰を果たし、良い雰囲気のままノックアウトステージへ突入することになる。
しかし『The Athletic』のニック・ミラー記者は、「一見するとこの試合はブラジルが効率よく仕事をこなした好ゲームに見える。堅実な勝利を収め、グループ首位通過を果たし、新たな負傷者も出なかった」としつつ、ネイマールの復帰とエンドリッキの起用について以下のように持論を展開している。
「しかし、ブラジルとなれば話はそう単純でもない。このチームを巡る主な話題の1つは、ネイマールの復帰とエンドリッキの起用を巡る議論だ」
「まずは後者から取り上げよう。エンドリッキはブラジル国内で大きな注目を集める存在となっている。多くの人が彼にチームを活気づける“魔法”があると信じている。今のチームは、1~2人を除けば平凡で面白みに欠けるとみなされているからなおさらだ。だが、カルロ・アンチェロッティ監督はこの若手FWを先発させるという議論を一蹴してきた。それどころか、彼の招集自体気が進まないように見えた」
「そしてさらに、ネイマールの問題もある。アンチェロッティは彼を連れて行くことに明らかに消極的だった。主な理由はコンディション(実際、ケガで2試合を欠場した)だが、全盛期を過ぎたという事実も影響していた。最終的に彼が選ばれたのは、他の選手達よりも与える影響力が大きかったからだろう。あるいは万が一の“緊急事態”に備え、土壇場に投入してかつての輝きをもう一度取り戻してくれることに賭けたのかもしれない」
「しかし厄介なのは、この2人が上々のプレーを見せたこと。次の試合で先発入りを強く主張するほどではなかったにせよ、2人を巡る議論をさらに加熱させるには十分な内容だった」
そして、「今大会の前監督の中で、周囲の雑音に惑わされずに自らが最善と信じることを貫けるのは、アンチェロッティ以外いないだろう。しかし、勝利がほぼ確実な中で控え選手2人を数分間起用するという、一見もっともな判断を下したことが、かえって周囲の雑音を大きくしてしまったかもしれない」と指摘している。
グループCを首位で通過したブラジルは、ラウンド32で日本代表が所属するグループFの2位チームと激突する。





