カナダ代表のジェシー・マーシュ監督は、今夏のFIFAワールドカップ2026で物議を醸したアメリカ代表FWフォラリン・バログンの出場停止取り消しについて振り返った。
世界中で物議を醸したバログンの出場に関する問題。アメリカ代表FWはラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ戦(○2-0)で一発退場となったが、FIFAはその後、自動的に科される1試合出場停止処分を1年間延期することを発表した。FIFA側はこの処分の延期が独立機関によって下されたものだと主張しているものの、アメリカのドナルド・トランプ大統領がFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に電話をかけたことを認めており、アメリカ政府の介入の影響も指摘されている。
その後、複数の大陸連盟やサッカー協会が抗議すると、さらに現在も続くインファンティーノ会長への責任問題、辞任要求につながるなど、大問題となったこの事件。アメリカ出身のマーシュ監督は、『ガーディアン』のインタビューで持論を展開した。
「我々アメリカ人は、幼い頃からプロパガンダを浴びせられてきた。『我々は世界一の国であり、あらゆる権利を有し、人生のあらゆる面でNo.1である』、そう教え込まれてきたんだ。だから自分たちの思い通りにいかないと……アメリカ人であるという理由で特別扱いされるべきだと感じてしまうんだ。それこそが、アメリカ人に対して世界中の人々が苛立ちを覚える要因の1つなんだよ。でも、アメリカから一歩も外に出たことがなければ、そのことには気づかない」
「バログンの件で感じたのは、あのようなことは世界の他のどの国でも起こり得ないし、それこそが世界中からアメリカが嫌われる理由だということだ。実際にそれが証明されたわけだね。アメリカはワールドカップで好調な戦いぶりを見せていた。それが一瞬にして変わってしまった。だが、それが汚職や不公平の問題だったかと言えば……問題は、サッカー界にはそういった類の話が溢れかえっているということなんだ」
なおカナダ代表は、6日にアメリカ代表と対戦する。



