公式戦3試合連続のスタメン出場を飾った水戸MF西原源樹は、先発へのこだわりを口にした。
19歳の西原は今季よりJ1清水エスパルスから育成型期限付き移籍で水戸に加入したなか、「自分のレベルを上げるため」に奮闘している。
中学校進学と同時に清水の下部組織出身へ入団し、得意のドリブルを武器にして同クラブで順調に成長すると、2024年には17歳4カ月4日にしてクラブの公式戦最年少ゴールを記録した。清水の未来として期待されていたが、たび重なる負傷もあって思うようにプレータイムを伸ばせず、明治安田J1百年構想リーグでは2試合の出場にとどまった。
これまで選ばれていた世代別の日本代表からも遠ざかっていたなか、「清水でも後半の途中からなら試合に出られたかもしれませんが、スタートから出てチームの戦力になりたいと思った」とさらなる出番を求めて、昇格組の水戸をキャリア初の武者修行の場所に選んだ。
「いくつかの選択肢があったなかで水戸から声がかかった。周りの人たちにも相談して、J1に残ることが大切だと思ったし、水戸からはステップアップした選手もいっぱいたので、ここを選びました」
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今季ここまで公式戦6試合に出場していたなか、この日は主戦場とする左サイドで出番を得ると、果敢な仕掛けなどから千葉ゴールに迫った。また森直樹監督が求めるセカンドボールへの反応にも重点を置き、守備面でも貢献した。
一方で、アタッカーとして求められる得点や決定的なチャンスは生み出せず、66分に交代した。キャリアを通じての先発はわずか8試合で、千葉戦が水戸加入後最長となるプレータイムだった背番号44は足もつりかけていたという。
「清水のときはスタートの機会があまりなくて、ゲームチェンジャーとしての役割がほとんどだった」からこそ、新たな課題も見つかった。スタメンの座を確固たるものにしていくためには、走り切れるタフさはもちろん、試合中に変わりゆく戦況に対応しながらも、数字を残してチームの勝利に貢献していく力が求められる。
成長過程にある若武者は「3試合スタメンで出られてレベルアップできているという感覚があります」としつつ、「練習と試合からこの強度でやっていれば体もついてくるので、これからですね」と、先発出場の難しさにも適応できるという自信をみせた。
ベンチに下がった後は食い入るように立ちながら試合を見守った。86分に決められたペナルティキック弾で水戸が敗れると、頭を抱えながら人一倍の悔しさをあらわにした。
「チームのためにやっているのが、出ていたのかなと思います」
若きドリブラーはリーグ戦8連敗と苦境のチームを救えるか。スタメン出場の期待に結果で応えたい。
取材・文=浅野凜太郎



