セレッソ大阪がリーグ戦8試合未勝利と苦しんでいる。この日スリーバックの一角を任されたDF井上黎生人は「僕たちが悪いと思います」と開口一番で、危機感を口にした。
「フォーメーションとかやり方がどうじゃなくて、シンプルに僕たちがもっと戦わなくてはいけない。その気持ちが見えない。だから球際で負けるし、大事な局面で決められてしまう。きょうはすごくそう感じたし、これを続けていたら本当にJ2へ落ちる。僕も含めて、みんなが危機感を持ってやらないとチームは変わらないと思います」
試合前日からチームメイトたちとコミュニケーションを重ね、ここまで12得点を決めている鹿島FWレオ・セアラをはじめとするアタッカー陣への対応を模索するなど、鹿島戦への準備を進めてきた。
前半の立ち上がりはボールを握って押し込む場面もあったが、14分に鹿島MFエウベルに得点されると、22分にはコーナーキックの流れから再び同選手に決められた。
25分にはFWパブロ・サバックのヘディング弾で1点を返すも、流れを引き寄せられず。36分にクロスボールから失点して突き放されると、70分にはロングボールの処理で後手を踏んで、失意の4点目。1-4で敗れた。
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フル出場を果たした井上は出足の速いカバーリングなどで何度もピンチを防いでいたが、結果には結びつかなかった。試合後には人一倍の険しい表情を見せた。
「自分さえ良ければいいとかじゃない。11人でやるスポーツなので、誰かが前に出たら誰かがカバーして、誰かがミスをしてもカバーするのがチーム。だけど今はそれができていない。だから僕たちが全部悪い」
悔しい敗戦となったが、下を向いている暇もない。次節は今月8日にガンバ大阪との“大阪ダービー”を迎える。
C大阪の背番号4は悲壮な覚悟で前を向いた。
「サポーターのみなさんに8試合も勝利を届けられていないことを申し訳なく思っています。だからこそ、もっと勝ちたいという気持ちを全面に出さないとダービーは勝てない。変わるきっかけはたくさんあると思っているけど、そこで変われるかどうかは僕たち次第。ダービーだからというわけじゃないですが、本当に1個のきっかけで変われると思うので、みんなの声を聞きながら修正したい」
このタイミングで訪れる大阪ダービーは、困難に直面しているC大阪に何をもたらすのか。シーズンの分水嶺へと向かう1週間が始まる。
取材・文=浅野凜太郎



