試合後の指揮官は上機嫌だった。
名古屋はJ1首位の柏に対して[3-4-2-1]のミラーゲームに挑み、守備時はマンツーマンで対応。ミシャことミハイロ・ペトロヴィッチ監督は「20チームの中で最もベストな状態にあるチームとの試合を迎えるということで、難しいゲームになると考えながら準備してきました。我々のチームはモチベーション高く、勇気を持ってアグレッシブにプレーしてくれたと思います。試合前のロッカーでは『この素晴らしい柏レイソルさんをアウェイで倒せるチームは我々しかいない』と選手たちに伝えました」と、この試合への覚悟を明かした。
引いて守るのではなく、前から果敢に奪いに行った。すると6分に自陣でのボール奪取からロングカウンターを決めてFW内田宅哉が先制点。さらに1-1で迎えた36分には相手ゴール前でのパスカットから、最後はFW木村勇大が見事なコントロールショットでネットを揺らした。
後半に入ってもスタイルを変えなかった。79分には途中出場コンビでダメ押し弾。MF甲田英將がFW山岸祐也へパスを届けると、そのまま冷静にフィニッシュした。交代メンバーも躍動した名古屋が3-1で勝利し、柏は首位から陥落した。
「交代も含め、素晴らしいバランスで出た選手がやるべきことをやりながら、強度を担保しながらゲームを運ぶことができた」
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公式戦4連敗を喫していたなか、先月29日のルヴァンカップのギラヴァンツ北九州戦を皮切りにして4連勝を飾った。会見の最後には、ミシャ監督が自ら「サッカーは危険な仕事だと思います」と切り出した。
「4連敗したときは私もクビになるかと思いました。でも公式戦4連勝を達成できたのでサッカーの難しさを感じます。この感じだと、少なくともあと2試合は生き延びられる。2試合後は何が起きるか分かりませんが、少なくともあと1回はできるね」
指揮官のジョークで記者会見場は笑いに包まれた。ミシャ監督はミックスゾーンにも顔を出して、取材を受ける選手たちに笑顔で労いの言葉をかけていた。FW永井謙佑は「ご機嫌ですね」と白い歯を見せた。
そんなミシャ監督は試合翌日の18日が誕生日。首位撃破の喜びとともに、69歳を迎えた名将は「誕生日になると年齢を意識します。若いコーチや選手に囲まれているので普段はあまり年齢は感じませんが、また年を取ってしまったなと悲しい気持ちになる(笑)」と変わらぬ笑顔を見せた。



