MF堂安律にとって昨年11月のガーナ代表戦以来となる日本代表でのゴールだった。
日本は1-1で迎えた71分に左サイドをMF中村敬斗が突破すると折り返した。これに反応したのは逆サイドの堂安で、真っ先に反応して流し込み決勝点を奪った。
「常に毎試合ゴールを狙うことが自分の強みと言っている中で、ゴールを取れていないことにもどかしさを感じていた」
背番号10として今夏のFIFAワールドカップにも臨んだ。しかし主戦場は右ウィングバックで、チームのために守備に奔走する試合もあった。それでも「自分の能力を疑ったことはない。(前で)使われたらやれるし、と。これは決して文句ではなくて、ウィングバックというポジションにもやりがいを感じていて、そこでも楽しさや充実もしていた。そのなかで4バックに変わって、前で仕事をしろと言われれば『やれる』と、自分に言い聞かせていた」と、この日は右サイドで出場し、結果を残した。
「チームのやりたいことと、自分の強みを照らし合わせながらやれることはやりたいですし、そのなかでウィングとして使われたので、その意図をくみ取って、求められている仕事は最低限できたと思う。それ以上に、簡単な相手ではないなかで、4連勝を当たり前のようにできている強みもある。勝負強さを出せた」
今夏にはサウジアラビアから巨額オファーを受けたとされる移籍報道もあり、思わぬ批判も受けた。それでも覚悟を新たにして、今回の活動では背番号10とキャプテンを任され、チームを引っ張っていた。
「勝たせるのがリーダーの務めだと思うし、当たり前のように勝つのが日本代表の使命だと思っている。新しい若い選手が入ってきて、W杯が終わって若干テストマッチみたいに見られがちですけど、そこで僕たちもこういう発言をすることで、日本代表としての意味を若い選手に伝えられると思うし、それを結果で示せたのは一番良かった」
チームを勝利に導くプレーはもちろん、キャプテンとして日本代表の先頭に立った堂安の真価が見られた9月と10月の活動期間だった。

