森保一監督から「この練習と試合までに何もなければ、先発起用しようかなと思っています」と明言されたGK鈴木彩艶が、試合に向けて意気込んだ。
「気負うことなくプレーしたい。前回のゲームは少しパフォーマンスが悪かったですけど、明日はまた違ったゲームになると思う。思い切り変えるというよりはしっかりと立ち返って、ゴールキーパーとしてゼロで抑えることを意識して、取り組むだけかなと思います」(鈴木彩)
今月28日のベネズエラ代表戦では後半から出場するも、らしくないプレーが目立った。ミドルシュートをキャッチし切れなかった場面や、相手選手との交錯などでピンチを招いた。
守護神はベネズエラ戦の反省を踏まえて「チームとしては前から取りに行く守備に取り組んでいますが、すべてうまくいくわけではない。それができないときにどうやってコンパクトにするかは、前回の試合の反省でもあったので、明日のゲームからトライしたい」と力を込めた。
一方で、この日は所属クラブのアストン・ヴィラから、鈴木彩が9月のクラブ月間最優秀選手に選ばれたと発表された。GKとしてのセービングはもちろん、味方の得点につなげるロングキックはプレミアリーグを席巻しており、ファン投票では70パーセントの得票率を獲得しての受賞となった。
鈴木彩は「舞台が変わって、チームも変わった難しさがありましたが、自分の強みを出しながらパフォーマンスを発揮できたので、いい時間を過ごせている」としつつ、「認めてもらえたことはうれしい。それと同時に継続し続ける、よりレベルアップする必要がある」とさらなる飛躍を誓う。
「(アストン・ヴィラのウナイ・エメリ)監督が僕のキックをチームの戦術として捉えてくれている。僕が持ったときの立ち位置だったりとか、チーム全体としてどうやって僕のキックを生かすかを共通意識を持ってできている。監督と僕のスタイルがうまくマッチしていると思います」
また日本代表の森保監督も「移籍して、簡単に認めてもらえるようなステージではないところで、しっかりとデビュー戦から落ち着いたパフォーマンスをした。シーズン序盤ですが、相手のクオリティを止める部分と、攻撃の起点になるところも、絶大な信頼を得ていると感じます」と教え子の活躍に満足している。
本領発揮となるか。クラブと代表で求められることも変化するが、変わらぬ“らしさ”を期待したい。
取材・文=浅野凜太郎



