この試合で2得点を決めて逆転勝利に導いたFW谷村海那は、千葉相手に2戦連発となった。
先制された横浜FMだったが、「あそこ(ディフェンスライン)の裏が弱点だとは試合前から分かっていました。相手がそろっているタイミングで裏に抜けるとは決めていたので、ナイスゴールだったと思います」と48分に相手DFの背後を取った谷村は、MF渡辺皓太からの浮き球パスをダイレクトで合わせて、ゴールネットを揺らした。
さらに58分には右サイドからの折り返しをダイレクトで合わせて逆転弾を決めた。谷村は「自分としてはいいイメージがありましたし、いいスタジアムだなと思っています」とフクアリのアウェイゴール裏を沸かせた。
2020年に当時JFLだったJ2いわきFCに加入し、チームとともにはい上がってきた。昨季途中に横浜FMへ完全移籍すると、名門のJ1残留に大きく貢献し、「昔があったから、いまがある」と今季もすでに5得点目となった。
この日、対戦した千葉の左サイドバックで先発出場したMF日高大は、いわき時代のチームメイトだった。谷村は「ずっと一緒にやってきていたので、負けられないという気持ちでした」と強い気持ちで試合に臨んでいた。
日高も「谷村は一緒に昇格を目指して頑張っていた仲間。J1の舞台で、いわきFCを背負って戦っていたもの同士できるのは、いわきサポもうれしいんじゃないかなと思うし、僕もうれしいですね」と語っていたなか、この日の軍配は谷村に上がる形となった。
谷村の2ゴールで勢いに乗った横浜FMは63分にも追加点を奪取。試合終了間際に1得点を返されたが、試合はそのまま3-2で勝利した。
逆転勝利の立役者となった背番号9だが、「最初に失点を与えないということが大事だと思います」と冷静だった。ストライカーはまだまだゴールと勝利を欲している。
「3連勝したら本当にでかいので、連戦とかは気にせずにタフにやっていきたいです」
谷村はJFL時代からの積み重ねを、J1の舞台で発揮している。
取材・文=浅野凜太郎

