先発フル出場した横浜FMのDF角田涼太朗は、シーズンの折り返し地点にあたるこの試合を終えて、チームの現在地と向き合った。
「言葉を選ばずにいえば、いまのマリノスは弱い。だからどのチームに対しても、本当にチャレンジャーの気持ちで挑まなければ勝てないと思っています」
前節の川崎フロンターレ戦では5-0で大勝し、このまま上昇気流に乗りたい一戦だった。しかし12分に自陣ペナルティーエリア付近でのファウルによって退場者を出してしまうと、その後にPKで先制点を許してしまう苦しい展開となった。
それでも大崩れはしなかった。
角田を中心に、横浜FMは一人少ないながらも決死のディフェンスでゴールを死守。相手にボールを回される時間帯が続いたものの、集中力を切らさなかった。
「もちろん負けてしまったので言い訳することはできませんが、全部が悲観するような内容ではなかったと個人的に思っています。チーム一人ひとりの自覚という面では、遅いですけど少しずつチームとしてまとまってきていると感じます」
耐えて、耐えて、耐えながら好機を伺った。ロングボールを主体に攻めた横浜FMは、何とかして計4本のシュートを放ったが、ネットを揺らすことはできなかった。背番号22は「少ないチャンスをものにできなかった、やっぱりチームとしての未熟さ」と課題を指摘。その後も柏のボディーブローをくらい続けた横浜FMは80分、82分と立て続けにカウンターから失点した。
「あの時間まで耐えていて、少し限界ではないですけど…。溜まっていたものが、最後に少しこぼれてしまったところでの失点だった」
粘り強く戦ったが、届かなかった。今シーズンにおける中間地点と呼べる試合で0-3の敗戦。9位の横浜FMはいまだに連勝できておらず、試行錯誤を重ねながら進んでいる。
名門の誇りにかけて、ここから巻き返したい。サポーターも試合後には声援でチームを後押しした。
ゴール裏の激励を最前線で浴びた角田は「こうやってアウェイの地でも、これだけ多くの人が来てくれて、サポートし続けてくれていることを、選手一人ひとりが感じなきゃいけない」と呼びかける。
「選手一人ひとりのプライドにかけてというか、どれだけマリノスのために戦えるかが問われていると感じます。残り半分しかないので、なんとか結果に結びつけられるようにやっていきたいです。結果がすべての世界なので言い訳はないですが、間違いなく前進はしている」
横浜FMはここまでの9試合を糧にできるか。角田が決意を新たにした。
取材・文=浅野凜太郎



