横浜F・マリノスが最下位を脱出して、7位に浮上した。
試合後、横浜FMの大島秀夫監督は「チームとしてどれだけリバウンドメンタリティを出せるかというところで、チームとして最初から集中して気持ちを出して戦えた」とイレブンの姿勢を評価した。
前節FC東京戦は国立競技場で0-3の屈辱的な敗戦を喫した。立て直しは容易ではないように思えたが、チームは基本に立ち返って、この1週間のトレーニングを積んできた。大島監督も確かな自信を持っていたという。
「やっぱり楽をしては勝てない。まずは練習からハードワークをしっかりと出していくところからでした。選手たちがそれを感じて、練習からそのプレーを見せてくれたので、きょうは集中してハードワークするパフォーマンスを見せてくれると信じていました」
指揮官の言葉通り、イレブンは前線から激しいプレッシャーをかけて、相手のビルドアップを阻止。前後半を通じてシュート5本に抑えるなど、守備からリズムを作ったゲームだった。
「サッカーで重要なポイントである中央のところで上回れたのは良かった」と、ボランチのMF山根陸とMF木村卓斗が中心となって、セカンドボールを回収。両選手が積極的に攻撃参加もすることで2次攻撃、3次攻撃を繰り返した。
52分にFW遠野大弥の左足ボレーシュートで先制した横浜FMは、74分に中盤でのパスカットから最後はFW谷村海那が左足一閃。2-0で千葉を下し、今季2勝目を飾った。
「ホームのサポーターのみなさんと、ゴールを決めた後に喜びあえたことは本当に良かった。選手が最後まで戦ってくれたことを、うれしく思います」と安堵(あんど)の表情を見せた大島監督だが、すぐさま課題も口にする。
この試合で横浜FMはシュート15本を放つも、なかなか決め切れず。またビルドアップの場面でも、決して想定していたような形で前進できたわけではなかった。
指揮官はピッチコンディションの影響が少なからずあったと説明しつつも、「僕らが得点を取る形として、クオリティや質のところはもっと上げないと、得点は取れない。きょう感じたのは、奪ったボールをまたすぐに相手に渡してしまうとか、切り替えで奪ったときにどれだけ相手より早く反応できるかの部分」と今後に向けて改善していきたい。
とはいえ、イレブン全員で粘り強くつかんだ今季2勝目の価値は大きい。横浜FMは最下位脱出の勢いそのままに、上位進出を狙う。
取材・文=浅野凜太郎



