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kidera sunao(C)Rintaro Asano

小学生から憧れ続けたさいたまダービー出場の大宮DF木寺優直「茨田陽生選手が決めた試合をスタンドで見ていた」

公式戦では9年ぶりのさいたまダービーだった。右サイドバックで先発出場した大宮の生え抜きDF木寺優直は憧れの舞台を噛みしめた。

「小学生のころ茨田陽生選手が決めた試合を自分はスタンドで見ていました。そこに自分が立っていることに幸せを感じました」

18歳の木寺が今でも鮮明に覚えているという茨田のゴールが生まれた試合は、2017年4月30日の明治安田生命J1リーグ第9節浦和戦だ。当時、J1最下位だった大宮はホームで首位の浦和レッズを1-0で下し、さいたまダービーを制した。

しかし大宮はこの年にJ2へ降格。Jリーグ屈指のライバル関係を築いてきた両者だったが、以降は“真剣勝負”の機会に恵まれなかった。

「負けちゃいけない試合だと思います」

2015年から大宮一筋で育った下部組織出身者としてこの試合には人一倍の想いがあったし、あのときの悔しさも知っていた。だからこそ、この日の結果に悔しさをにじませた。

右サイドバックで出場すると、浦和のFW小森飛絢やMFマテウス・サヴィオといったJリーグ屈指のアタッカー陣とマッチアップした。「とにかく1対1のところで絶対に負けないことを意識しました」と奮闘したが、小森にはアシストを記録されるなど、自身の現在地を測る試合となった。

「まだまだ足りないところだらけ、というのが一番の印象です」

2-3で敗れ、大宮のゴール裏からはブーイングが飛んだ。今季より若手キャプテンにも任命された18歳は試合後の景色を目に焼きつけていた。

「あのブーイングはファン・サポーターの自分たちへの期待の表れだったと思うので、それに応えられなかったことがすごく悔しい。天皇杯とルヴァンカップは終わってしまいましたが、まだJリーグが残っている。ファン・サポーターのみなさんの期待に応えたいです」

リベンジへの最短ルートはJ1復帰だ。木寺は「J1の相手と戦うのはレベルが高くて楽しい。練習試合も含め、毎試合いい経験になっています。壁にぶち当たることも多いですけど、もっと、もっと成長した姿になって再戦したい」とこの経験を糧にすると誓った。

取材・文・写真=浅野凜太郎

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