JFA(日本サッカー協会)は9日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の契約解除を発表した。
2015年にハビエル・アギーレ氏の退任に伴い、就任したハリルホジッチ監督。日本代表を6大会連続6回目のワールドカップ出場に導いたが、7日付で契約解除が発表された。田嶋幸三会長によると「コミュニケーションや信頼関係」が、この決定のキッカケになったという。ロシア・ワールドカップ開幕2カ月前というこのタイミングでの解任劇に、日本はもちろん、世界中が驚愕。各国のメディアで取り上げられ、大きな話題となっている。
では、欧州列強国は今回の指揮官交代をどう見ているのだろうか。そして、日本代表がW杯本大会で成功するためには、何が必要なのだろうか。
今回は、ヨーロッパ強豪国の『Goal』ジャーナリストに質問を送付。3つの質問に答えてもらった。
第1弾はフランス。直近では1998年大会を制し、常に優勝候補の一角に挙げられる強豪国だ。ハリルホジッチ前監督が選手時代、そして指導者としても多くの時間を過ごした場所としても知られている。
優勝候補に挙げられつつ、またそのプレッシャーに常にさらされてきた「レ・ブルー」。そんなフランスの『Goal』編集部、ベンジャミン・クアレス記者が答えてくれた。
■「たった2ヶ月で準備するのは不可能」
クアレス記者によれば、今回のハリルホジッチ前監督解任は「理解できないもの」だという。
「私としては、この決断は完全なミスだと思う。もうW杯直前であり、判断が遅すぎる。フランス国内では、この解任劇を理解できないものとして受け止められている」
なお、ハリルホジッチ監督の後任には、技術委員長を務めていた西野朗氏が新指揮官に就任することが決まっている。
しかしクアレス記者は、ナショナルチームの監督がたった2ヶ月でW杯本大会へ準備することは「不可能だ」との見解を示している。
「西野氏の幸運を祈っているが……たった2ヶ月では、彼にとっても不可能なはずだ。同じような状況で過去に本大会へ臨んだチームを調べてみたが、成功例を見つけることはできなかった」
最後に「日本代表がロシアで成功するためには何が必要か」と問うと、フランス革命の後の1815年、キリスト教の正義と愛と平和の理念に基づく協力をうたった「神聖同盟」になぞらえ、"The sacred union"が必要だと説いている。
日本代表はこの後、5月30日に国内最後のテストマッチでガーナ代表と対戦。その後、ロシアの地で8日にスイス、12日にパラグアイと親善試合を行った後、いよいよW杯本大会に臨む。
フランス国内では懐疑的に見られるこの決断は、どのように転ぶのだろうか。
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