酒井宏樹が明かす勝利へのこだわり…EL決勝で「得るものはない」と話す理由とは?

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マルセイユは、ヨーロッパリーグ決勝でアトレティコ・マドリーに敗れ、準優勝となった。決勝戦では欠場となった日本代表DFは、試合後のインタビューで勝利へのこだわりを見せた。

「得るものはないんじゃないんですか」

DF酒井宏樹は、ヨーロッパリーグ(EL)決勝戦後、こう明かした。

16日、マルセイユはEL決勝戦でアトレティコ・マドリーと対戦。地元フランスで25年ぶりの欧州制覇を目指したものの、アトレティコに力の差を見せつけられる結果に。0-3と完敗を喫した。

この試合での先発出場を目指し、膝のケガから回復に努めてきた酒井だったが、この大一番をベンチで見守ることに。試合をこう振り返っている。

「(相手が)相当うまかったです。とくにディフェンスラインと中盤が素晴らしかったです。あのバランスの取り方はすごいですね。本当に、やっぱりすごいな、と思いましたね。(2得点を挙げたアントワーヌ)グリーズマンはもちろん、ジエゴ・コスタもすごかったです。自分も対戦したかった感じはありますけど、客観的にチーム全体のシステムを見られたというのは勉強になりました。あれは120分あっても負けていた、というくらい」

「やっぱりアトレティコ相手0-1になってしまうと、試合の主導権は完全にあっちなので、僕らが攻めている感じはまったくしなかったですね、攻めさせられている感じでしたし、相手は常にカウンターをうかがっていた。逆に僕らがそういう試合展開をしたかったので、難しかったですね。焦るか焦らないか、っていうのですから、サッカーは。こっちが焦っていたので。難しい状況でした」

欧州制覇達成とはならなかったが、マルセイユは現在リーグ戦で4位につける。最終節の結果次第では、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権も狙える状況にある。酒井は、再び欧州の大舞台に戻ってくると意気込んでいる。

「良いプレーはみんなしてましたし、気持ちも入っていました。だけど、決めれるか決められないかというのはすごく小さい差かもしれないですけど、本当に試合を分ける。やはりアトレティコとの経験の差は大きかったな、と感じました。自分も含めて、こういう大舞台に慣れていない選手も多かった。そういう意味では、しっかりここで悔しい思いをして、次に帰ってこられたらいいと思います」

■「勝利しないと得られないものは得られない」

2018-05-17-marseille-sakai

「前日は普通に寝られた」と話す酒井。声援を送り続けたサポーターへの感謝を述べている。

「常にファンは後ろにいてくれましたし、今日の試合に関しても町中が盛り上がっていたので、笑顔で帰らせてあげたかったですけど、それができなかったのが残念です。ただ、ここでみんなが落ちてしまうとまたファンが去ってしまうので、しっかり19日の試合に勝って、CLに行けるように。まあ他のクラブの結果にもよりますけど(勝ち点75で3位のリヨンを、1ポイント差で追う)。ここで落ちるようなチームだと、もう一回上に行くことはできないと思うので、しっかり勝って、良いチームだってことを証明したいなと思います」

今季、ELという欧州の舞台で決勝まで進めたというのは、大きな経験になったようだ。

「来てみないとわからないものはいっぱいあるので、そういう意味ではすごく今大会を通して、経験はできたと思います」

しかし、決勝戦に関しては「得るものはない」と断言。勝利へのこだわりを明かしている。

「トルコだとか、スペインとか、いろいろな国に行ったので。ポルトガルもありましたし、いろいろな国でいろいろなサッカーがありましたし、それを体験しながら勝利していった、というのは大きいと思います。だけど、やはり勝利しないと得られないものは得られない。だから、今日は得るものはないんじゃないんですか(苦笑)」

また、いよいよ開幕まで1カ月を切ったロシア・ワールドカップのためにも出場したかったと明かした。

「今日のスタジアムの雰囲気、ホーム、アウェーがない中立の感じとかはたぶんW杯とすごく似ていると思うので、そういった意味ではすごくピッチに立ちたかったですけどね。やっぱりピッチに立たないと何をしゃべっていいのかも、今もわからないです」

それでも、この敗戦は無駄ではないと明かす。「この経験がステップアップになるのでは?」と問われると、以下のように続けた。

「もちろん、わからないですけど、でも、そういう可能性は秘めていると思います。そして、それをやらないといけないチームだとも思っています」

CL出場権を争い、ELでも決勝に進んだマルセイユ。その中でも、酒井は公式戦49試合に出場し、1ゴール4アシストを記録した。また、本職ではない左サイドバックやセンターバックでも起用されるなど、リュディ・ガルシア監督の信頼を勝ち取り、チームに欠かせない存在となった。

キャリア最高のシーズンを過ごした28歳の日本代表DFは、「1試合1試合を楽しめている」とし、来季以降のタイトル挑戦に意気込んでいる。

「マルセイユに来て、1試合1試合楽しめています。この感覚で楽しみながら良いチームと試合できていったら、必ず良いサッカー人生を送れているという証拠だと思うので、これからもやっていきたい。良いチームとも、もちろんですけど、しっかりタイトルをとれるようやっていきたいです」

「(EL決勝という大舞台を、出場という意味では)体験できていないですけど。まあ……ほんと、これが終わりじゃない。こういう舞台で何ができるか、というのが大事ですし、また戻って来るべき場所だと思います。来年、CLなのかELなのかは明後日(最終節の結果)決まると思うので、決まったらそこに向けて全力でやりたいです」

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