takefusa kuboGetty Images

ソシエダがアウェーでレアル・マドリーと引き分け…終始攻勢に遭うも失点許さず。フル出場の久保建英は股抜きシュートなど存在感

29日のラ・リーガ第19節、サンティアゴ・ベルナベウを舞台としたレアル・マドリー対レアル・ソシエダの試合はスコアレスドローで終了した。自分の保有権50%を有する古巣に乗り込んだMF久保建英は、先発フル出場を果たしている。

ラ・リーガ2位マドリーと3位ソシエダの直接対決。マドリーはメンディが負傷した左サイドバックにカマヴィンガを登用し、中盤3枚を右からバルベルデ、クロース、セバジョス(モドリッチはベンチ)、前線をロドリゴ、ベンゼマ、ヴィニシウスとした。対してミケル・メリーノ、シルバを負傷で欠くソシエダは、オヤルサバル&スルロットの2トップのすぐ後方、中盤ダイヤモンドのトップ下に久保を据えている。

前半はマドリーが完全にペースを握り、ヴィニシウスの鋭いプレーを起点にソシエダゴールに迫っていく。14分にはそのヴィニシウスがペナルティーエリア内左でパス受け、スビメンディを股抜きでかわしてシュートまで持ち込むものの、これはわずかに枠の右に外れる。

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対するソシエダは、ボールを持ってもやはりシルバの穴が大きいようで、アタッキングサードで仕掛けのアイデアを欠き続ける。久保はパスを受けても、相対するアンカーのクロース、またはバルベルデのフィジカル的な圧力を前に自由なプレーが許されなかった。ただ攻勢を仕掛け続けるマドリーも、バルベルデ、クロースがミドルから、ヴィニシウスが最終ラインの突破からゴールを狙ってもことごとくGKレミーロに阻まれてスコアを動かせず。試合はスコアレスのまま折り返しを迎える。

後半もマドリーのペースは変わらず。ハーフタイムにアイエンをディエゴ・リコに代えていたソシエダののイマノル監督は、56分に2〜3枚目の交代カードも切り、主力ながらプレーに精彩がなかったオヤルサバルとブライス・メンデスも下げてロベルト・ナバーロ、パブロ・マリンを入れる。システムを4-4-2から4-3-3に変更して久保は右ウィングとなった。

ソシエダは60分、 右サイドの久保がリュディガーを股抜きでかわしてシュートまで持ち込んだが、これはGKクルトワの好守に遭う。久保はさらに68分、スルーパスから最終ラインを突破して、少し流れてしまったボールに勢いよく飛び込んだが、触れる前にクルトワにキャッチされている(クルトワとの接触でイエローカードも提示された)。

ソシエダの少しのチャンスがあっても、攻勢を仕掛けているのがマドリーであるのは変わらない。が、ホームチームはなかなか決定機を決め切れず焦りを募らせ続ける。71分にはヴィニシウスがフリーでペナルティーエリア内左に入り込んだが、シュートはレミーロに阻まれた。アンチェロッティ監督は78分にバルベルデ、セバジョスをアセンシオ、モドリッチに代えている。

マドリーはここから猛攻を見せてソシエダを完全に自陣に押し込んだ。しかし、やはりゴールは決められない。後半アディショナルタイム、失点をしないことが第一と割り切ったソシエダは時間を目一杯使いつつ(クルトワの正面に飛んだ久保のシュートもあった)、最後までマドリーにゴールを割らせず試合終了のホイッスルを聞いている。ラ・リーガの連勝が5でストップしたソシエダは勝ち点39で3位、連勝を逃したマドリーは勝ち点42で2位に位置。マドリーは前日にジローナを下した首位バルセロナに勝ち点5差をつけられている。

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