現地時間18日、イングランド・プレミアリーグは第25節延期分が行われ、三笘薫の所属するブライトンは敵地セント・ジェームズ・パークでニューカッスルと対戦した。
ニューカッスルはチャンピオンズリーグ出場権、ブライトンもヨーロッパリーグの出場権を争う順位におり、シーズンの佳境でどちらも勝ち点3が欲しい上位対決。前節2位アーセナルに3-0と完勝したブライトンは三笘が左サイドで先発した一方、マクアリスターがベンチスタートとなり、アーセナル戦で結果を出したウンダヴとウェルベックが先発で起用された。
立ち上がりからホームの大声援を受けたニューカッスルの苛烈な猛攻が続き、ブライトンは自陣に押し込まれる展開が続く。迎えた22分、トリッピアーの左CKをニアサイドのウンダヴがクリアしようと頭で触るも、これがそのままゴールへと吸い込まれ、オウンゴールによりニューカッスルが先制する。
先制した後も攻勢を続けるニューカッスルに対し、ブライトンはマクアリスター不在の影響もあってかニューカッスルの前線からのプレスに大苦戦。いつものような後方からのビルドアップが機能しないブライトンは、三笘もボールを受けるポジションが低く、ようやく勝負ができる位置で受けられたのは37分まで待たなければならなかった。ペナルティーエリア左で受けた三笘はカットインして右足で狙うが、これは枠を捉えられず。しかしチームにとっては久々にシュートで終われた攻撃だった。
ニューカッスルは前半終了間際にもトリッピアーの右サイドからのFKをゴール前のバーンが頭で合わせ、2点のリードを奪って試合を折り返した。
後半もニューカッスルの入りが良く、50分には左クロスをニアサイドで逸らし、ファーサイドでフリーとなっていたアルミロンが押し込むもGKスティールが素晴らしい反応ではじき出す。
するとその直後、ギルモアのスルーパスに抜け出したウンダヴがDFの寄せに遭いながらもGKポープを破り、ブライトンが1点を返した。
1点差に詰め寄ったブライトンは56分、ギルモア、ウェルベック、ブオナノッテを下げてエンシソ、ファーガソン、そしてマクアリスターを投入。ニューカッスルも61分にウィロックを下げてアンダーソンを投入する。
ブライトンはさらにグロスに代えてオフィアーを投入し、右サイドバックにオフィアーを入れてカイセドを中央に移す。前半よりも明らかにビルドアップの質が改善され、ボールを保持できるようになったブライトンがペースを握るものの、ニューカッスルも集中した守備で苦しい時間を耐える。
すると迎えた89分、カウンターからアルミロンのパスに抜け出したカラム・ウィルソンが独走し試合を決定付ける3点目を奪う。さらに直後のキックオフ、ハーフェ―ラインでボールを奪うと、抜け出したC・ウィルソンのラストパスをギマランイスが押し込み、ダメ押しの4点目。アディショナルタイムは8分と長く取られたが、意気消沈したブライトンはボールロストの回数が増え、三笘も見せ場は作れないまま。ホームで4ゴールを挙げたニューカッスルが上位対決を制しチャンピオンズリーグ出場権に向けて大きな勝ち点3を手にした。
■試合結果
ニューカッスル 4-1 ブライトン
■得点者
ニューカッスル:OG(22分)、バーン(45+4分)、C・ウィルソン(89分)、ギマランイス(90+1分)
ブライトン:ウンダヴ(51分)