今夏のローマの補強第1号がユヴェントスに所属するイタリア代表FWフェデリコ・キエーザになる可能性があるようだ。イタリア『コリエレ・デロ・スポルト』が伝えている。
今年1月からチームを率いるダニエレ・デ・ロッシ監督の下、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権の確保を目指して巻き返しを図る6位ローマ。5日に行われた3位ユヴェントスとの大一番では、1-1にドローに終わったが、今夏にはそのユーヴェからFWの引き抜きを狙っているようだ。
今回の報道によると、デ・ロッシ監督が今夏の補強第1号にフェデリコ・キエーザを指名。ローマ指揮官は、アッズーリの優勝で幕を閉じたEURO(ユーロ)2020においてイタリア代表コーチを務めていた関係上、キエーザと良好な関係を築いており、ここ数週間の間に、複数回連絡を取り交わしているとみられる。
キエーザは、ユヴェントスとの契約が1年後に満了を迎えるが、契約延長への交渉は500万ユーロ(約8.3億円)+ボーナスの年俸の増額を巡って停滞して合意に至っておらず。デ・ロッシに対しては、「移籍の可能性について話す用意がある」ことを伝えたとされる。
ただ、ローマ移籍の実現へのハードルは高い。ユーヴェのスター選手であるキエーザは、1年後に契約切れになるとはいえ、移籍金が高額。さらに選手の代理人の要求を満たす必要があるほか、ユーヴェ次期監督の意向もキエーザの去就に影響を与えると見られている。またローマもキエーザ獲得の前提条件として、CL出場権を確保する必要があるようだ。
なお、キエーザは、代表のチームメートであるロレンツォ・ペッレグリーニらと、ローマについて意見交換を行い、ローマ主将は歓迎する姿勢であることが伝えられている。フリードキン体制のローマはこれまでパウロ・ディバラやロメル・ルカクの獲得に成功しており、キエーザ獲得が実現すれば、3人目のビッグネームとなる。