現地時間4日、イタリア・セリエAは第35節が行われ、鎌田大地の所属するラツィオは敵地U-POWERスタジアムでモンツァと対戦した。
トゥドゥール監督に重用されている鎌田は、リーグ戦6試合連続となる先発出場。前線にはインモービレが入り、フェリペ・アンデルソンとルイス・アルベルトが2列目でサポートする攻撃陣となった。
立ち上がりから攻勢に試合を進めるラツィオは11分、ペナルティーエリア手前でこぼれ球を拾った鎌田がダイレクトで狙うと、強烈なシュートはGKディ・グレゴリオがはじいてクロスバーを叩く。このこぼれ球をエリア内で反応したインモービレが落ち着いて押し込み、ラツィオが幸先よく先制する。
先制したラツィオだが、31分にアクシデントが発生。どこかを痛めたのか、ザッカーニが下がりカサーレを投入。前半のうちに交代枠を1枚消費することとなった。
1点を追うモンツァは38分、右クロスをボンドが頭で合わせる決定機を作り出したものの、これは枠を捉えきれず。ラツィオが1点をリードして試合を折り返した。
後半も1点を追うモンツァが前掛かりになってラツィオゴールへと迫る。62分、カウンターからドリブルで運んだコルパーニがGKマンダスをかわす。シュートの角度がなかったために折り返すが、これは戻ったGKマンダスががはじいてCKへと逃れた。
守勢のラツィオは65分、鎌田とL・アルベルト、インモービレを下げてベシーノ、カタルディ、カステジャーノスを投入。流れを変えようと試みる。
しかし迎えた73分、右サイドからのクロスをゴール前のペッシーナが頭で合わせる。これはGKマンダスがかろうじてはじいたものの、こぼれ球をジュリッチが押し込んでネットを揺らすが、これはオフサイドの旗が上がっていた。しかし、VARの結果、オフサイドはなかったとしてゴールが認められ、モンツァが同点に追いつく。
追いつかれたラツィオは82分、F・アンデルソンに代わってペドロを投入。するとその直後、83分、右サイドからのバックパスに呼応したベシーノが、飛び出したGKよりも先にボールに触って無人のゴール右へと流し込み、ラツィオが追加点を挙げた。
こうなると苦しいモンツァ。88分にはマリの強烈なミドルシュートがラツィオゴールを強襲するが、ここはGKマンダスが触ってCKへと逃れた。
このままラツィオが逃げ切るかと思われたアディショナルタイム。左からのアーリークロスをジュリッチが頭で合わせ、またもモンツァが同点に追いつく。アディショナルタイムの劇的な同点弾を被弾したラツィオは残り少ない時間でスコアを動かすことは叶わず、互いに勝ち点1を分け合う結果に終わった。
■試合結果
モンツァ 2-2 ラツィオ
■得点者
モンツァ:ジュリッチ(73分、45+2分)
ラツィオ:インモービレ(11分)、ベシーノ(84分)