リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、同クラブで過ごした9シーズンを振り返った。
2015年10月にブレンダン・ロジャーズ監督の後任としてリヴァプールの指揮官に就任したクロップ監督。当時低迷していたイングランドの名門を立て直し、2019年のチャンピオンズリーグ制覇や翌年のプレミアリーグ優勝などにクラブを導く功績を残した。
現在の世界的な名将の1人としても評価されるクロップ監督だが、今シーズン終了後の退任が決定。19日のプレミアリーグ最終節、本拠地アンフィールドでのウォルヴァーハンプトン戦がラストゲームになる。
そんなクロップ監督は17日のプレスカンファレンスでこの9シーズンでの最高の瞬間について振り返り、2月のチェルシーを延長戦の末に1-0で下してカラバオカップ制覇を成し遂げた一戦を上げ、その中で「これは私が一番に気に入っているファイナルだ。みんながどのようにカラバオカップのことを捉えているかを理解しているが、あの瞬間はとても素晴らしいという感じだった」と話し、以下に続けた。
「このクラブのすべてを表した試合だった。我々全員は特別な瞬間を作り出すことができる。あの夜、我々全員が本当に特別なものを作り出した。クラブの視点から言えば、我々の人生の中で最高の夜だった。あの夜が大好きだ。子供たちの目を見ることが大好きだった。それに、フィルジル(ファン・ダイク)にとってキャプテンとしての最初のトロフィーだった。素晴らしい夜で、絶対に忘れることはない」
また、最高のパフォーマンスについては、3月に行われた1-1で終わった今シーズンのマンチェスター・シティ戦を挙げた。
「我々がプレーした最高のフットボールは、今年のマンチェスター・シティ戦だったと言えるだろう。この日ほどシティをコントロールしたことはなかった。最高に難しいことであり、彼らの現状を見れは君たちにもわかることだ。彼らは明らかに本当に良いチームだが、あの試合は我々がプレーした最高のものだった」
「以前にも勝利したことはあったが、あのようなチーム相手に試合をコントロールすること、あのように彼らにプレッシャーを掛けること、我々は以前にそのようにしたことがなかった。だから、あれが私が一番に気に入っているものだ」
クロップ監督は他にも、最高にスペクタクルなパフォーマンスとして、2019年チャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグの4-0で勝利したバルセロナ戦を選出。ベストゴールには2021年のウェスト・ブロムウィッチ戦で生まれたアリソンの得点、ベストアシストにはバルセロナ戦のディヴォク・オリギの得点をお膳立てしたトレント・アレクサンダー=アーノルドのアシストを挙げている。