SarriGetty Images

ラツィオOB、守備重視のサッリを批判「昨季の色あせたコピー。監督のプランに原因」

ラツィオOBで元指揮官のブルーノ・ジョルダーノ氏が、地元ローマのラジオ局『ラディオセイ』のインタビューに応じ、マウリツィオ・サッリの戦略を批判した。

MF鎌田大地の所属するラツィオは、昨年末から公式戦5連勝を飾った後、スーペルコッパ・イタリアーナ準決勝でインテルに完敗。セリエAの前節では、主力を欠くナポリとホームでスコアレスドローに終わった。

そんなラツィオに対し、かつてメッシーナで元日本代表MFの小笠原満男氏を指導した経験も持つジョルダーノ氏が見解を示した。

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「ナポリのパフォーマンスは想定していたようなものだった。緊急事態を乗り越えようとしていた。実際のところ、何かが足りないのは我々の方だった。正直な話、もし指揮官がサッリでなければ、批判が相次いでいただろう」

サッリは、シーズン序盤で失点が目立ったことを受け、中盤にフィジカルの強いマテオ・ゲンドゥージを起用するなど守備面に重点を置いてきたが、現在は攻撃陣の得点力不足が指摘されている。

「良くなることを期待して進んできたが、このラツィオはプレーが見えない。昨シーズンの色あせたコピーのようだ。攻撃的ではなく、かなり守備的で、輝く場面がほとんどなかった。幸い、他のチームも足踏みしてくれているがね」

「クリーンシートのことは、あまり考えない方が良い。いまはもっと自由にプレーさせてチームのクオリティを引き出すべきだ。今シーズン、リーグ戦がうまく行っていないのはサッリの戦略が原因か? 攻撃の問題は、個の力が足りないというより、指揮官のゲームプランにより原因があるように思う。昨日(ナポリ戦)だって、両サイドに攻撃的なサイドバックを起用することもできたはずだ。ラツィオは、勢いがなく、“ピッチでやるべきこと”を考えているように見える。私がサッリの立場にいたら、選手たちに対してポジショニングを守ることに厳密にならず、もっと自由なプレーをするように求めたい」

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