コッパ・イタリア優勝の瞬間を汚したユヴェントスの指揮官マッシミリアーノ・アッレグリがシーズン終了を待たずに解任される可能性があるようだ。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルトが伝えている。
ユヴェントスは15日、イタリア杯決勝でアタランタと対戦。開始直後にドゥシャン・ヴラホヴィッチのゴールで先制すると、リードを守り切って1-0と勝利。3シーズンぶり15回目の優勝を飾り、2シーズン続いていた無冠に終止符を打った。
だが指揮官アッレグリの行動がタイトル獲得に水を差す形となり、波紋が広がっている。アッレグリ監督は試合中、主審らを侮辱するなどして退席処分を命じられ、スポーツ裁判所から2試合の資格停止および5000ユーロ(約85万円)の罰金処分が下された。またスタジアム内の照明を破損させ、チームが歓喜に沸く中でクリスティアーノ・ジュントリフットボールディレクターを追い払うような仕草を見せるなどの蛮行で、「審判団やメディア、幹部ら全員に対して当たりちらし」、「ユヴェントスのスタイルに全くそぐわない態度でクラブを激怒させた」とみられる。イタリア紙も「ユーヴェはページをめくる…アッレグリは終わった。クラブは即時の別れを検討している」などと綴っている。
ユヴェントスは、法的な側面からもアッレグリの振る舞いについて評価を行っており、「正当な理由で解任するための条件があるかどうか」を確認中。来年6月末までの契約を結ぶ指揮官を、今シーズン終了を待たず、20日のセリエA第37節ボローニャ戦の前に解任する可能性も浮上しているという。
ユヴェントスは、後任としてU-19ユヴェントスを率いるパオロ・モンテーロを暫定監督に据える方向で準備。すでに事前通知を行ったとも。さらに来シーズン以降は、ボローニャをチャンピオンズリーグへと導いた若手有望株のチアゴ・モッタと、年俸350万ユーロ(約6億円)の2年契約(1年間の延長オプションが付帯)で合意に至ったことが伝えられている。