tomiyasu arsenal(C)Getty Images

冨安健洋が振り返るケガの連続「何をしたら良いのかわからない状況もあって…」今後へ向け「8割の力でうまくやることも必要」

日本代表DF冨安健洋が、オンラインでのメディア取材に応じた。

今季加入したアーセナルで主力として活躍、森保ジャパンでもレギュラーとしてプレーし続けてきた冨安だったが、1月からはケガが重なって長期離脱を経験。今回の日本代表の招集は昨年11月以来となっていたが、シーズン終盤戦に負ったケガの影響で未だ試合に出場できていない。

それでも代表チームで調整を続ける冨安だが、「1月と3月は来られなかったので、今回も万全ではないですけどこの場に帰ってきたかったですし、みんなと過ごして充実した時間を送れていると思います」と充実感を口に。そして1月と2月、さらに5月に負った負傷について語っている。

以下に続く

「1月と2月がふくらはぎで、今回がハムストリング。ふくらはぎは本当に苦しみましたし、何をしたら良いのかわからない状況で、かなりしんどかったです。それもあって色々試行錯誤して、今回はハムストリングをケガしましたけど、ケガする場所が変わったという意味では、ケガはしていますけど、身体の使い方は良い方向に変わってきているんじゃないかなとポジティブに捉えたいと思っています」

また、2021-22シーズンについて言及。アーセナルでは右サイドバックとしてすぐさまレギュラーを獲得し、現地メディアの「今季ベスト補強」の1人に選出されるなどインパクトを与えた冨安だったが、3カ月以上の負傷離脱を強いられるなど、コンディション面でも苦労した1年となった。来季以降へ向け、本人は試合中にもプレーの調整が必要になると考えている。

「シンプルに1シーズン通してプレーできる状態でなかったのは、サッカー選手としてまだやらなきゃいけないことがあると思います。常に100~120%でやっているところを、80%くらいの力で。手を抜くわけではないんですが、うまくやるというか。他の選手を見ていると最後までつったりもしないですし、高いインテンシティを保って1試合をやりきって、それで1シーズンしっかりやっている選手ばかりなので」

「僕もプレミア1年目なので予想していたというか、他の選手も通っている道ですし。次のシーズンやその先という意味では、80%くらいの力で。それは僕の100%の力が高いレベルにないとできないことなので。それを引き上げて、80%くらいの力で。手を抜くという風に捉えてほしくはないですけど、ケガを防ぐ意味でもそうならないといけないと思っています」

「シーズン前半戦は感覚としても良くて、最初の数試合はしんどかったですけど、だんだんプレミアに慣れてきた感覚でいい感じのときにふくらはぎを痛めてしまったので。そこからは負のサイクルでしたし、復帰して、前日練習だけやって、試合やって、また休んで、やってだったので。次のシーズンに向けてしっかり準備しないといけないなと」

また次のチュニジア戦については「もちろん森保さんの判断ですが、昨日の練習問題なかった」と語った冨安。日本代表でのワールドカップの戦いへ向け、プレミアリーグでの経験をチームに還元したいと語った。

「本当にレベルの高い選手が揃っていますし、はっきりとこれが足りないというものは言える立場でもないです。見つけるのが難しいぐらいですが、ワールドカップではドイツとスペインと同じ組ですし、アジアよりもかなりレベルが挙がる。その中で、普段プレミアリーグでやっている経験値を還元できればいいと思います」

広告