OyarzabalGetty Images

久保建英を欠くレアル・ソシエダ、オヤルサバル&新戦力ベッカーのゴールでセルタ撃破!4年ぶりに国王杯準決勝進出

23日のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準々決勝、レアル・ソシエダは敵地バライドスでのセルタ戦に2-1で勝利し、4シーズンぶりの準決勝進出を果たしている。なお日本代表MF久保建英はアジアカップ参加中で不在だった。

1-0で勝ち点3を獲得した20日のラ・リーガ第21節に続いて、再びバライドスに乗り込んだソシエダ。前試合で5バック(5-3-2)を使用したイマノル監督は今回は4バック(4-1-3-2)にシステムを戻して、この冬にウニオン・ベルリンから獲得した新加入ベッカーを初めて起用している。スタメンはGKレミーロ、DFアランブル、スベルディア、ル・ノルマン、ティアニー、MFスビメンディ、ブライス・メンデス、ミケル・メリーノ、オヤルサバル、FWベッカー、アンドレ・シウバ。

ソシエダはキックオフからわずか2分後に先制点を決める。ロングスローがセルタのペナルティーエリアに送られて混戦となり、エリア内左のミケル・メリーノが上げたクロスからオヤルサバルがヘディングシュートでネットを揺らした。ソシエダのキャプテンは、これが今季11得点目。

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幸先よくスコアを動かしたソシエダはその後、ボールを保持して攻撃を仕掛けつつ(シュートチャンスは流れの中ではなくセットプレーから生んでいた)、セルタの反撃の勢いを削ぎ続ける。しかしながら38分には、ティアニーが負傷でプレー続行不可となるアクシデントがあり、イマノル監督は代わりにエルストンドを投入(エルストンドが右サイドバックとなり、そこに位置していたアランブルが急造の左サイドバックに)。靭帯断裂の重傷を負ったアイエンに続く左サイドバックの怪我で、加入確実となっているアトレティコDFハビ・ガランは、すぐ出番が回ることになりそうだ。

ソシエダは1-0でリードしたまま前半を終えて、イマノル監督はハーフタイムにアンドレ・シウバとの交代でザハリャンを投入。迎えた後半は、セルタの攻勢を受けることになり、カウンターを起点として追加点を狙った。そして69分、ベッカーがデビュー戦ながらいきなりゴールを決めている。久保のポジションである右サイドおよび中央を主戦場とするアタッカーは、ブライス・メンデスの絶妙なスルーパスに反応して、自陣からセルタの高いDFラインを突破。抜群のスピードでそのままペナルティーエリア手前まで突き進むと、冷静な右足のグラウンダーのシュートでGKビジャールを破っている。

リードを2点としたイマノル監督はその後、ブライス・メンデスとベッカーを下げてパチェコとサディクを投入。そのスピードあふれる突破のほかチャンスメイクでも貢献していたベッカーは、アウェースタンドのソシエダのサポーターから喝采を送られながらピッチから下がっている。

ソシエダはその後もセルタの意地の攻撃を受け続け、93分にはデ・ラ・トーレに1点差に詰め寄られるゴールを許したものの、リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎えている。イマノル監督のチームは、優勝を果たした2019-20シーズン以来となるベスト4進出を果たした。

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