20240116_Mourinho(C)Getty images

代理人も驚いたローマの電撃解任、モウリーニョは早くも来季へ向けてナポリに売り込みか

ローマ指揮官の座を解任されたジョゼ・モウリーニョの代理人が、ナポリと接触して売り込みを行ったと、イタリアメディア『メディアセット』が18日、伝えている。

2021年夏、ローマの指揮官に就任して11年ぶりにセリエAへ復帰したモウリーニョ。就任1年目にしてヨーロッパ・カンファレンスリーグのタイトルをクラブにもたらすと、昨シーズンはヨーロッパリーグで準優勝を果たし、2シーズン連続でヨーロッパのカップ戦の決勝進出という快挙も成し遂げた。また、パウロ・ディバラらスター選手を呼び寄せて注目を集めた

だが今シーズンは相次ぐケガ人にも悩まされたモウリーニョ。直近のリーグ戦では3戦未勝利で9位と成績が低迷したほか、主審への抗議などにより今月に入ってローマで通算7枚目のレッドカードも受けるなど物議を醸していた。

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そんな中、ポルトガル人指揮官は、突如としてローマ指揮官の座を解かれたが、すでに同胞のジョルジュ・メンデス氏が来シーズンへ向けて動き始めた。イタリアメディアは、「ジョゼ・モウリーニョはナポリに? 彼の強力な代理人がスペシャル・ワンの解任後、時間を無駄にすることなく、デ・ラウレンティス会長に連絡したことは、絶対的な確信をもって言える」と報じた。また、来シーズン以降の次期監督候補を模索中のナポリに対して「調査のための電話」だったと補足している。

ナポリ会長とメンデス氏の「関係は極めて良好」で、ナポリのトップはポルトガル人敏腕代理人の連絡を通じて「モウリーニョがフリーであることを心に留めた」と伝えられている。ただ、来シーズンの招へいへ向けて障壁となるのが、ポルトガル人指揮官の年俸。ローマでは700万ユーロ(約11億円)+ボーナスの条件であったが、「デ・ラウレンティスは、このような財政的な努力は、アントニオ・コンテのためにしかしないだろう」とイタリアメディアは綴った。

なお、メンデス氏は、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューでモウリーニョの電撃解任について言及。「モウリーニョの解任には驚いた。予想していなかった。彼は冷静だ。インテルやユヴェントスと比較して限界のあるトップチームのメンバーであったにもかかわらず、良い仕事をした自覚がある」と明かした。また、まもなく61歳を迎える指揮官の今後についても触れ、「将来について語るのは、いまのところ早すぎる。彼はビッグクラブにふさわしい指揮官であり、まもなく復帰するだろう。時間の問題だ」と述べている。

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