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鎌田大地、ラツィオで冷遇から一転…新監督就任で再脚光「星は再び輝く」伊紙分析

ラツィオに所属するMF鎌田大地について、イタリア紙『クオティディアーノ・スポルティーヴォ』が28日、特集記事で注目した。

昨夏、サウジアラビアへ移籍したセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチの後釜としてラツィオに加入し、大きな注目を集めた鎌田。だが、マウリツィオ・サッリのチームへの適応に苦戦し、ベンチを温める日々が続いた。

しかし成績不振によりサッリが辞任し、後任に戦術の異なるイゴール・トゥドールが就いたことで、鎌田が再び脚光を浴びている。イタリア紙は「カマダが巻き返しを狙ってトゥドールの門を叩く」との見出しで注目。「日本人選手はシステム変更を生かすことができる選手の1人だ」などと綴っている。

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鎌田について「今シーズンのラツィオで未知数だったのは、はかなく、不安定な才能ダイチ・カマダであるのは間違いない」と主張。「開幕直後は確かに才能を見せたが、適切に継続性が示されることはなかった。ラツィオの中盤において、よりダイナミズムや輝きを示すべきだった」と述べた。

そのうえで「失敗の原因はどこにあったのか」と疑問を提起。「ポジション外の起用は適応の有利とならなかったのは確実だ」と指摘した。さらに鎌田について深堀りし、「日本人選手は攻撃に関して抜きんでた才能を持つMFだ。攻撃への切り替えをリードするのが非常にうまく、彼のカウンターはドイツのチームに成功をもたらした」と紹介。だが「サッリ指揮下の左インサイドハーフでは、全てのクオリティがより守備的なパフォーマンスに隠れる形となった」と述べた。

そんな中、「トゥドールのような人物が指揮官となったことで、彼の星は再び輝くだろう」と予想。「トップ下に2人を置くシステムでは、より出場時間が与えられる」との見方を示しつつ、「実際、クロアチア人指揮官は練習において、新システムでファンタジスタたちのクオリティをテストしている」と述べた。

最後にイタリア紙は、今シーズン終了後に期限を迎える鎌田の契約に触れ、「もし日出ずる国の選手が(2年間の)契約延長を望むのならば、これからの2カ月間が重要になる」と締めくくっている。

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