2023-09-02-lazio-kamada-immobile-luis-alberto(C)Getty images

鎌田大地以外のラツィオ新戦力に伊紙が酷評…期待外れで苦言「城が崩れ落ちた」

日本代表MF鎌田大地が所属するラツィオについて、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が25日、特集を組んで酷評した。

昨シーズンはリーグ戦2位の好成績を収め、セリエA最強クラスの守備を誇ったラツィオ。しかし今シーズンは5試合を終えて勝ち点はわずか「4」で15位と大きく出遅れている。これは「開幕戦からベンチに(ディーノ)ゾフが座り、その後(アルベルト)ザッケローニが引き継いだ2001-02シーズン」以来、「20年以上にわたってなかったほどの期待外れのスタート」となった。

イタリア紙は「ラツィオが消えた。ポスト・ミリンコヴィッチは極めて厳しい。そして(クラウディオ)ロティートが激怒」との見出しで特集。これには「多くの説明がつくが、正当な理由は一つもない」と指摘しつつ、「順位表の出遅れがこれほど大きくなると、取り戻すのは簡単ではない」との見通しを示した。

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「ラツィオはまるで光が消えてしまったかのよう。まるでカラーから白黒に移行したかのうよう」であると主張。また現状において「(マウリツィオ)サッリらの心配事は、思いがけない2位で終えた最高の昨シーズンを演じることを可能にしたあのプレーとあの安定性を取り戻すことだ」が、「おそらくすべての根源は(セルゲイ)ミリンコヴィッチ(サヴィッチ)の退団にある」と続けた。「この穴はまだ埋められていない。あれほど重みのある駒を外したことで、城がすべて崩れ落ちた」と表現している。

ただ、「軍曹(ミリンコヴィッチの愛称)の売却がすべてを説明するわけではない」とも指摘。「フィジカル、戦術、テクニックと全体的な弱体化」がみられ、ラツィオ指揮官が話したように、昨シーズンは105%の力を発揮していたのであれば、今シーズンは100%に満たないパフォーマンスである点に注目した。

またイタリア紙は、新加入の選手の中で唯一、鎌田が27日のトリノ戦で先発復帰することを予想しつつ、「サッリは必要とするときに古株を頼りにしたいというより、日本人選手は一部例外だが、新選手たちがまだ適応していないからだ」と新メンバーに苦言を呈した。「サッリのチームへの適応は簡単ではないが、新選手も指揮官も努力が必要だ」と結論付けた。

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