マジョルカの日本代表MF久保建英に称賛の声が相次いでいる。
現地時間16日に行われたラ・リーガ第29節ビジャレアルvsマジョルカは、前半16分に決まったカルロス・バッカの得点がそのまま決勝点となり、1-0で決着した。先発した久保は攻撃面で存在感を示したものの、60分で途中交代となっている。
スペイン『モビスタール・プルス』生中継でこの試合の解説を務めた現地著名ジャーナリスト、サンティアゴ・セグロラ氏は次のように語り、19歳の日本人MFを称賛した。
「一つ言わせてほしい。クボは本当に注目すべき選手だ。彼はフットボールを知り尽くしている選手で、ピッチ上で見せる意思の強さも素晴らしい。一つひとつのプレーで何かを語らせることができる選手だ。器用だし、瞬時に何をすべきかという決断を下すことができる。とても素晴らしい選手だし、私の見解ではマジョルカで唯一、攻撃面で効果を発揮しているアタッカーだ」
「久保はフリーキックでゴールを決めることができなくても、もう誰にも謝らなくていいところまでいった。マジョルカ入団時はチームメートの意見や他人の顔を気にしているような印象もあったがね」
そしてセグロラ氏は保有権を持つレアル・マドリーで久保が今後プレーできるのかどうか、自信の見解を示した。
「おそらく戻ったとして、来季からすぐに出場できるとは思っていない。しかし、マドリーが彼を手放すこともないだろう。彼はまだ若いが、プレーする術というものをすでに心得ている。マドリーは22~23人もの最高レベルの選手をそろえているわけで、(マルティン)ウーデゴールも22、23歳でようやく復帰する可能性が現実味を帯びている状況だ。一方の久保はまだ19歳だからね。それでも彼が素晴らしい選手であることは揺るぎない。マジョルカでは、もはや司令官のように見える」
「数年すれば、久保がかつてマジョルカにいた(マルコ)アセンシオのようにマドリーで成功をつかめるか? マドリーのようなチームで、そうした考え方をしてはいけない。あのチームにある競争は恐ろしいレベルだ。どれだけ良い選手でも、あそこでプレーできるか、いつプレーできるのかは誰にも分からない。どれだけ順調に前へと歩を進めていても、絶対に成功をつかめると言われていても、結局どうなるかは分からないんだ。マドリー、またバルセロナは異なるカテゴリーにいるのだから。ただ一つ言えるのは、久保が意思の強い、とても意思の強い選手であるということだ」
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