20220410_Albert(C)Getty images

スコアレスだが白熱の展開…FC東京・アルベル監督が「ヨーロッパ的」と評す浦和レッズ戦で感じた手応え

FC東京を率いるアルベル監督は、浦和レッズ戦の結果をポジティブに捉えている。

FC東京は10日、明治安田生命J1リーグ第8節で浦和と対戦して0-0でドロー。ポジショナルプレーを志向するチーム同士の対戦では、やや浦和がボールを保持する形となったものの、FC東京が素早い攻撃からゴールを脅かすシーンも多く、拮抗した展開となった。

試合後の会見に出席したアルベル監督は「90分間の中で我々の時間も浦和の時間も交互に来たと思います」と振り返りつつ、リカルド・ロドリゲス監督率いるチームとの対戦が「ヨーロッパ的な試合」だったと評す。

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守備時のプレスに関して、これまでの試合のようには深追いせずブロックを形成するシーンも目立ったFC東京。対する浦和はリカルド・ロドリゲス監督下で一貫している前からのプレスを維持した。

とはいえ、アルベル監督は「お互い勝利を目指しました。とても拮抗した試合で、どちらかが勝利をもぎ取ってもそれが妥当というわけではなく、引き分けが妥当だったと思います」ともコメント。ある程度ポゼッションを明け渡すことは織り込み済みだったようだ。

「浦和は中央で危険なプレーをしてくると感じていました。浦和のFW、もしくはトップ下が下りてきて逆でプレーする、ウイングが中に入ってくるなど、中央で数的優位を作ろうとしていましたので、ダブルボランチで対応しました。そこの中盤中央の守備の安定性を保持するためにいつもより前がかりにプレスに行けず、相手にボールを譲りましたが、中盤を固めることができました」

浦和について、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に「日本を代表して出場するチームの一つです。彼らのACLでの活躍を心から願っています」とのエールも贈ったアルベル監督。一方で「我々はまだ今季、(新体制での)プロジェクトが始まって3カ月ほどです。にもかかわらず、浦和というポジショナルプレーを初めて1年少し経っているチームと拮抗した試合ができたこと、選手たちを誇りに思っています」との満足感も示した。

試合後には選手たちが「勝利できなくてイライラしている」様子だったことも明かし、「勝利に飢えている姿勢は素晴らしい」と、今後のさらなるチーム強化に前向きな見解を述べている。

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