20210529_Daichi_Kamada(C)Getty images

南野拓実と好連係で躍動も…日本代表MF鎌田大地の高い目標「僕は突出していない」

フランクフルトに所属する日本代表MF鎌田大地が、改めて目標の高さを口にしている。29日の代表合宿中にオンライン取材に応じた。

2020-21シーズンのブンデスリーガで32試合5ゴール15アシストの結果を残し、チームの5位フィニッシュに貢献した鎌田。状況を見極める戦術眼と高いキックの精度で、一線級の活躍を披露している。

また、28日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー戦でも、南野拓実の先制点をアシストしただけでなく自身も1ゴールをマーク。10-0での快勝劇の立役者の1人となり、チームは最終予選進出を決めた。

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試合の中ではとりわけ南野との流動的な連係が目出ち、随所でミャンマーの選手たちを圧倒。先制点の場面でもワンタッチプレーが連続しており、鎌田は「引いてくる相手だったのでうまくワンタッチとかを使わないと崩せないと思っていました。そこはみんなで良い感覚、アイデアでプレーできていたと思います」と手応えを口にした。

近年の森保ジャパンでは継続して好パフォーマンスを披露している鎌田。一方で「あまり強いチームともやっていませんし、昨日の試合じゃ何とも言えないです」と冷静に分析する。

自身のプレーについても以前から「突出したものがない」と評しているが、そういった言葉は高い志の裏返しのようだ。ドリブルはやはり特徴の1つなのではないか、と問われるとこう返答している。

「僕が思っているのは世界のトップオブトップで考えると、という感じなので。結局、トップの選手のドリブルで足も速かったり、本当に上手い選手でもそこまで無駄に何かをする必要なく前に出て走れば勝てたり、ドリブルができる選手が多いので。けど、総合値としてはある程度何でもできるのかなと思います。欧州で他のチームの選手は分からないですけど、フランクフルトで考えれば突出しているわけではないですが、総合値は普通の選手よりは上なのかなと思います」

その中でトップレベルに到達するために「パスでうまくさばいて行けるところでドリブルをしたり、相手がないだろうなと思ったところでドリブルをしたり、足が速くないのでそういう部分で工夫しないといけない」と口に。続けて「ゴール近辺での一対一だったら抜ける自信はあります。ゴールがあることによってキックフェイントとかも上手く使えるので、そういう一対一だったら1人はかわせる自信があります」と使いどころ次第であることを強調した。

日本は今後、6月3日のジャマイカ戦、7日のタジキスタン戦、11日のセルビア戦、15日のキルギス戦と4試合を予定。特にセルビアはFIFAランキングにおいて日本(28位)より上の25位であり、チームの現在地を測るひとつの試金石にもできそうだ。

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