Arsene-Wenger(C)GettyImages

2025年からの新クラブW杯に批判相次ぐも…FIFA関係者ヴェンゲルが語る「真の目的」とは?

国際サッカー連盟(FIFA)の国際発展部門のトップを務めるアーセン・ヴェンゲル氏は、クラブ・ワールドカップの新フォーマットについてコメントした。

現在サウジアラビアで開催されるクラブW杯だが、6大陸王者+開催国代表による7チーム制の現行フォーマットは今大会が最後に。FIFAは17日、出場枠を32クラブに拡大した2025年大会からの新フォーマットの詳細を発表している。

しかし、試合数の増加や開催時期(6月15日から約1カ月間)が近年大きな問題となっている過密日程をさらに圧迫するとの懸念が相次いでおり、各国リーグの代表機関である『ワールド・リーグス・フォーラム』や『国際プロサッカー選手会(FIFPRO)』は批判的な声明を発表。また、今年のクラブW杯に出場しているマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督、MFベルナルド・シウバも懐疑的なコメントを残していた。

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そんな中、アーセナルで長期政権を築き、名古屋グランパスでも指揮を執った経験のあるヴェンゲル氏は、新フォーマットについて「我々はヨーロッパにいるので幸運だが、フットボールを本当に国際的なものにすることが重要だ。これは他クラブに成長のためのチャンスを作り出している。真の目的これなんだ」と語り、以下に続けた。

「世界中のより多くの選手たちが最高峰のレベルで競い合うための大きなチャンスを与えるものになるだろう。確かにカレンダーが多忙を極めていることは認めるが、これからは4年に一度開催される大会になる。もちろん、大会中や大会後の休養期間などはリスペクトされなければならない」

さらにヴェンゲル氏は、近年の医療の発展により、選手の健康面は以前よりも劇的に改善していると主張した。

「以前のようなことはすでに見る影もない。また、VARは選手の保護にも役立っている。ケガの原因となるような悪質なタックルが罰せられることは選手が理解しているからね。全体的に健康面に関して非常に大きな改善が見られている。リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマは35歳以上で世界的な賞を受賞した。20年以上も代表でのキャリアを続けることも、もう珍しいことではない。つい最近までそんなことは不可能だったがね」

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