Uli Hoeness 2024(C)Getty Images

バイエルン名誉会長の存在もラングニック招へい失敗の一因?現地メディアが見解「干渉を受けずに仕事できるのか疑問に思ったはず」

バイエルン・ミュンヘン名誉会長のウリ・ヘーネス氏の発言もオーストリア代表のラルフ・ラングニック監督がオファーを断った一因かもしれない。ドイツ紙『ビルト』が指摘している。

ヘーネス氏は先日、今季限りで退任のトーマス・トゥヘル監督へ「我々は若手を成長させる監督を望んでいる。これも(我々からのトゥヘルに対する)非難である」と発言。昨夏にハリー・ケインに続くさらなる大型補強が実現しなかったため、“やむを得ず”若手を起用し、実際には若手育成を重視していないと主張していた。

トゥヘル監督はこれに対し、「現実離れしすぎていて、どう答えていいかわからない。私は監督としての名誉を傷つけられた」と怒りのコメント。「過去15年間で、私たちが証明してきたことがあるとすれば、アカデミー出身の選手は、良いパフォーマンスを見せれば、常に居場所があるということだ」とも反論していた。

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こういった名誉会長の発言はバイエルン行きに傾いていたとされるラングニック氏が、オファーを断った原因の一つかもしれない。『ビルト』はポッドキャスト『バイエルン・インサイダー』で「名誉会長が現監督のトゥヘルを批判する様子や、バイエルンの日常業務において、いかに大きな影響力を持つか見せられ、おそらくラングニックはミュンヘンで自身の考えを貫けるのか、干渉を受けずに仕事できるのか、疑問に思ったはずだ」と指摘した。

また、同メディアによれば、現在65歳のラングニック氏は今の生活を完全に変えなければならないこともバイエルンへの断りにつながったとのこと。さらに今夏EURO(ユーロ)2024を戦うオーストリア代表チームを指揮しながら、クラブの補強活動に取り組まなければならないことにも難色を示していたという。

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