Zinchenko-Tomiyasu(C)Getty Images

サポーターからブーイング…ジンチェンコ、アーセナルでの去就が不透明に?現地メディアは冨安健洋との比較も「信頼が夏以降も続くかどうか」

ウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコの去就について『The Athletic』が分析した。

14日に行われたプレミアリーグ第33節でアストン・ヴィラと対戦したらアーセナル。84分に失点すると、87分にもオリー・ワトキンスのゴールを許し、0-2と敗れている。

87分には先発したジンチェンコの交代が告げられると、ホームの一部サポーターからはブーイングが飛ぶことに。同メディアはミケル・アルテタ監督のジンチェンコへの強いこだわりをテーマにしつつも「不満を爆発させたファンを監督が諌めるのは偽善だっただろう。 その87分の間に、ジンチェンコの行為にアルテタが頭に手をやったり、太ももを叩いて苛立った場面が何度かあった」と指摘していた。

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指揮官が同選手へ強いこだわりを示す理由として「監督に戦術的な柔軟性を与える選手である」とし「どんな局面でも、この27歳は左SB、セントラルMF、10番、左ウイングをこなすことができる。 アルテタが守備のミスを容認するのは、ポゼッションにおける彼のクオリティと同様に、そのためである」との見解を示していた。

しかし、「長い間、彼がアーセナルに提供した良いことは、悪いことを快適に上回っていた。 今、そのバランスが崩れ始めているように」なり、ヴィラ戦のパフォーマンスにより「短期的には、アルテタは水曜日のバイエルン・ミュンヘン戦で左サイドバックに誰を起用するかという大きな決断を迫られている」ことに。

さらに、残り2年となっている契約状況から「通常、クラブが更新するか売却するかを決める瞬間だ」としつつも「アーセナルがブカヨ・サカ、ウィリアム・サリバ、マルティン・ウーデゴールと印象的な効率で新契約を交渉している時に、彼らはまだジンチェンコと重要な交渉に入っていない」ことを挙げて去就が不透明であることを取り上げた。

「アーセナルの今夏のToDoリストには、新しい左サイドバックの獲得が含まれている」とのこと。「アルテタはこのポジションで、他のどのポジションよりも豊富な人材を手にしているが、まだ理想的な解決策を探している」ようだ。

冨安健洋については「その役割に最も適した候補者のように思える」ものの、3月に怪我から復帰して以来、リーグ戦では先発出場がなく、コンディションの維持が必須だとの意見に。

ジンチェンコについてはバイエルン戦で起用されたとしても「大きな驚きはない」と綴りつつも、「危険性を減らすことに熱心な監督が、リスクの本質的な要素を伴うプレースタイルのフルバックに酔いしれているのを見るのは魅力的」だと皮肉。「アルテタはギャンブラーではないが、それでもジンチェンコに賭けずにはいられないのだろう。しかし、アルテタの信頼が夏以降も続くかどうかは、まだわからない」と、締めくくった。

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