鹿島が新国立への切符を獲得！J2長崎に苦戦も…3季ぶりの優勝をかけて天皇杯決勝へ

天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会の準決勝が21日に行われ、鹿島アントラーズとV・ファーレン長崎が県立カシマサッカースタジアムで対戦した。

シーズン途中まで4冠の可能性があった鹿島だが、リーグ戦では3位でフィニッシュ、AFCチャンピオンズリーグはベスト8、JリーグYBCルヴァンカップでは4強で敗退。残すは3季ぶりの天皇杯優勝を目指すのみとなった。また、今季限りで大岩剛監督の退任が決定しており、現体制での集大成という意味合いも兼ねた重要なゲームを迎えた。

一方の長崎は1年でのJ2復帰を目指した今季は12位でシーズンを終了。終盤戦は連敗から抜け出せず、苦しい戦いを強いられた。一方で天皇杯では1点差のゲームをモノにする勝負強さを発揮。ベガルタ仙台やヴァンフォーレ甲府を下して初の4強に勝ち上がってきた。

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試合は序盤、攻勢を仕掛ける鹿島がいきなり先制点を獲得する。4分、この日先発入りした三竿健斗がPA手前からミドルシュートを放つと、伊藤翔に当たって軌道が変わる。これに詰めていたセルジーニョが右足で押し込み、早々とリードを奪った。

鹿島はさらに23分、左サイドでFKを得るとキッカーはレオ・シルバ。正確で速いボールを蹴り込むと、クリアに入った長崎FW畑潤基のクリアがそのままゴールに。オウンゴールで追加点を奪取した。

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押し込まれる時間が続く長崎だったが、2点を奪われてからは反撃の糸口を掴んでいく。すると37分に吉岡雅和が相手を引きつけて裏にスルーパスを通すと、大外から抜け出した米田隼也が右足でゴールに流し込んだ。長崎が前半に1点を返して終了した。

鹿島は後半から土居聖真に代えて名古新太郎を投入。61分に鹿島にビッグチャンス。セルジーニョがPA左から中へ折り返すと、相手DFに当たってクロスバーに直撃する。伊藤翔がこぼれ球に詰め込んで3点目を奪ったかに見えたが、主審は伊藤がオフサイドの位置にいたとしてノーゴールとなった。

伊藤のゴールが認められなかった鹿島だが、73分に永木亮太のCKからブエノがヘディングシュートで追加点を獲得。鹿島が長崎を引き離す追加点を決める。

2点を追う展開となった長崎は直後に今季J2で22ゴールを挙げた呉屋大翔を投入。するとその呉屋が裏に抜け出してPA右からシュートを放つ。強烈な一撃はクロスバーに嫌われたが、跳ね返りに澤田崇が反応。ゴールに押し込んで再び1点差に詰め寄る。

呉屋の投入で息を吹き返した長崎は、その後もサイドから何度もクロスを入れて鹿島ゴールを脅かしたが、一方で鹿島も体を張った守備で対応。結局試合は3-2とリードを守りきった鹿島が長崎を下して天皇杯決勝へ駒を進めた。

3季ぶりのファイナル進出を決めた鹿島は、2020年元日に新国立競技場でヴィッセル神戸と対戦する。

■試合結果
鹿島アントラーズ 3-2 V・ファーレン長崎

■得点者
鹿島：セルジーニョ（4分）オウンゴール（23分）ブエノ（73分）
長崎：米田隼也（37分）澤田崇（76分）

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