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運命のクラシコ前にC・ロナウドとメッシを徹底比較…どちらが優れているのか

12:05 JST 2017/12/22
Cristiano Ronaldo Messi
クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの比較論は彼らが現役を続ける限り、終わりを迎えることはない。あらゆる観点から両者を分析し、どちらが優れた選手であるかを考察していく。

来る23日、レアル・マドリーとバルセロナによる“エル・クラシコ”が開催される。すでに首位バルセロナとの勝ち点差が11にまで広がるレアル・マドリーにとって勝利は史上命題だ。

同様に注目が集まるのは、クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシによる世界最高峰の対決である。ロナウドは先日、通算5度目となるバロンドールを獲得し、ついにメッシと肩を並べてみせた。世界最高の個人賞で前人未到の歩みを続ける両者はピッチでどのような戦いを見せるのか。大きな注目が集まるが、今回はクラシコを前に両者を徹底比較していこう。

■得点力

リオネル・メッシはゴールを奪うという人々を興奮させる才能を発揮して隔週のようにゴール記録を塗り替えている。24歳にしてバルセロナのクラブ最多得点記録を打ち立て、ゲルト・ミュラーが記録し39年間破られることがなかった1シーズンでの通算得点記録である73ゴールを破り、ラ・リーガでも通算最多得点記録保持者となった。

彼はゲルト・ミュラーが1972年に記録した通算ゴール記録を40年後の2012年に破り、クラブと代表チームでの69試合で91ゴールを記録した。

シンプルに彼は史上最高の点取り屋の一人であり、キャリアを通して現実的には誰も破り得ない記録を築いていくことになるだろう。

一方、ロナウドもその得点力はメッシに匹敵し、彼もまた史上最高の点取り屋の一人とみなされている。

実際のところは、メッシよりもロナウドのほうが2009年にレアル・マドリーに移籍してきて以来の得点率はわずかに高く、2016-17シーズン終了時までで、レアル・マドリーにて394試合に出場し驚愕の406ゴールを記録している。1試合平均1.03ゴールという得点率は、メッシの1試合平均1.01ゴールよりも勝っている。

そしてストライカーとしての役割を担うようになって以降はチャンピオンズリーグでの歴代最多得点でも、ラウールの持っていた記録を塗り替えたメッシを上回り首位を走っている。

■ヘディング

ヘディングはメッシにとって数少ないワールドクラスではない技術の一つで、彼の身長が低いこと、そしてバルセロナのプレースタイルも影響しているだろう。

ところが、下手というわけではなく、仮にヘディングでの決定機を与えれば間違いなく彼はそのチャンスをものにすることだろう。2009年のチャンピオンズリーグ決勝でマンチェスター・ユナイテッド相手に決めたヘディングでのゴールを覚えている人は多いだろう。

エレガントなスキルとテクニックを持ちながら、ロナウドはタフで長身のセンターバックを相手に、跳躍力とパワーを生かして、ヘディングで多くのゴールを決めてきた。

2016-17シーズンにおいて、ロナウドは全42ゴール中、8ゴールを頭で叩き込んでいる。

■ドリブル

メッシは史上最高でないとしても、史上最高のドリブラーの一人であることは間違いない。思考速度のスピードと俊敏さにより、まるでボールが足にまとわりついているかのように相手の密集の中をすり抜けることができるのだ。

小柄で重心が低いことで、ボールと同じ速さで自らの身を操り、それにより誰よりも魅惑的なドリブルを世界で披露している。

ロナウドも素晴らしいドリブラーだが、それはすでに過去の姿となっている。最近では、センターフォワードとしての役割をすることが多くなり、攻撃の起点というよりもまさにフィニッシャーとしての専門性が優れてきている。とはいっても彼が相手DFにドリブルで勝負を挑み恐れを抱かせることができなくなったというわけではない。

ロナウドのドリブルは爆発的、一方メッシのドリブルは複雑、と表現することができるだろう。

■パス

人々は彼のゴールやドリブルに目を向ける傾向があることから、メッシのパスセンスは軽視されがちではある。しかし、彼の視野の広さとチームメートへの正確なパスは現在、過去問わず最高部類のものだろう。

2015-16シーズンには、それまでよりも深くワイドな位置でプレーすることが多くなり、メッシは創造性を掻き立てられたようで、素晴らしく、正確なパスが輝くようになった。それ以後も彼のチャンスメイクとスルーパスの数は伸び続け、昨シーズンのラ・リーガでは78回のチャンスを生み出している。

互いのチームのプレースタイルが大きく異なるが故に、ロナウドとメッシのパス能力をそのまま比較するのはいささかアンフェアというものかもしれない。バルセロナはパスサッカーの哲学を築き上げてきたクラブだが、レアル・マドリーは速さと爆発力を生かした攻撃サッカーが彼らのスタイルである。

しかし、ロナウドはそれでもパス能力にも優れており、昨シーズンのリーグ戦ではパス成功率80%を記録している。

ロナウドが明らかにメッシに劣っているポイントというと、チャンス創出機会が昨シーズンのラ・リーガにおいてメッシが78回だったのに対して、ロナウドは30回だったことだろう。

■フリーキック

フリーキックにおけるメッシの創造性は他の多くのフリーキックのスペシャリストとは一線を画すものがある。狙いを定め、そこに向けて相手に邪魔をされないようなルートでシュートを送り込む能力というのは、ただ単に最高のものだ。

ロナウドのようなパワーには欠けるが、彼の技巧が彼をフリーキックのスペシャリストとしている。

フリーキックに関しては2015-16シーズンがメッシにとっては最高のシーズンで、クラブと代表チームの試合で合計9本の直接フリーキックを決め、それは世界中の誰よりも多いものだった。2016-17シーズンには5本、そのうち3本は2017年1月に1週間で決めたということは特筆に値する!

恐るべきパワーとボールをあらゆる方向に放つことができる能力が組み合わさり、ロナウドはフリーキックのスペシャリストの一人として位置づけられている。彼のトレードマークである、フリーキックを蹴る前の立ち居振る舞いは、まるで「CR7」のために作られた劇場のような空間であり、それに匹敵する場を作り上げる者はまだ現れていない。

マドリーでは、直接フリーキックからのゴールが大きく減少した時期もあったが、ここ数年はそれも復調しており、2015-16シーズンはクラブと代表チームで3ゴール、2016-17シーズンは4つのゴールをフリーキックから決めている。

■ペナルティーキック

メッシは数年に渡りペナルティーキックに関しては不調に陥り、2014-15と2015-16の2シーズン、バルセロナでは17本中10本しかペナルティーキックからのゴールを決めていない。なお、決まらなかったうちの1本は、ペナルティースポットからスアレスにクレバーなアシストパスを出したトリックであった。

しかし、2016-17シーズンには復調し、クラブと代表で11本のうち10本のペナルティーキックをゴールに沈め、前シーズンから大きな伸びを見せた。

キャリアを通して、2016-17シーズン終了までのペナルティーキック成功率は78.7%(74ゴールと20回の失敗)とロナウドの成功率82.6%(95ゴールと20回の失敗)には大きく離されている。

過去数シーズン、ロナウドの成功率はやや落ちており、2015-16シーズンはクラブと代表で13本中8本、2016-17シーズンは12本中9本の成功となっている。

その不調ぶりにより、ロナウドには珍しくネガティブな記録が生まれており、2016-17シーズン終了までのラ・リーガ通算でのペナルティーキック失敗数がワーストの10本となっており、一方のメッシは9本とそれに次ぐ結果となっている。

それにもかかわらず、彼のPKキッカーとしての記録に関しては議論の余地もなく、2016-17シーズン終了までのキャリア通算で115本中95本を決め、成功率はメッシをはるかに上回っている。

■フィジカル

身長173cmのメッシはサッカー選手としては長身でもなく、また彼の幼少時代には華奢な体躯と身体能力不足により存在すら見過ごされる危険性もあった。

(彼にとっても、我々にとっても)幸運なことに、彼の驚異的な生まれ持った才能は身体的なハンディに隠されることなく、輝きを放ったのだ。そして彼のサイズは人の目を欺く。彼より大きな相手に対しても難なく対処することができ、力強いシュートを放つこともできるのだ。

しかしフィジカル的に、ロナウドは現代のサッカー選手として完璧に近いといえる。身長188cmの彼は、長身で申し分のない体格をもち、まるで雄牛のような力を備えている。

メッシはスキルと視野の広さを生かした鋭さを誇り、ロナウドは強さ、スピード、パワーが強みと言える。

■チームプレー

スキルに優れ、単独でのゴールを多く決めているメッシであるが、チームプレーヤーとしての評価も素晴らしく高く、ボールを持ちすぎて批判されることもほとんどない。得点記録はロナウドと競っているが、アシストの数はメッシに大きく分があることからもそれは明らかだ。

過去数シーズンで築き上げたネイマールとスアレスとのコンビネーションは完璧なハーモニーを奏で、新たな高みへ到達したように思えたほどだった。またメッシは、チームメートのほうがゴールを決める確率が高いとみるやお膳立てをしたり、ペナルティーキックを蹴る機会を譲ったりという自己中心的とは正反対なプレーをしばし見せてきた。

メッシとは対照的に、ロナウドはチームメートを使ったほうが有益な機会にもかかわらず自らプレーすることを選ぶことが頻繁にあったことで、ファンやチームメートたちのフラストレーションの対象となることがあった。

ではあるが、メッシに比べると少ないとはいえ、ロナウドはかなりの数のアシストも記録しているという事実は無視されるべきではない。

さらに、自身2度目となるラ・リーガ優勝を飾った2016-17シーズン、過密日程で試合が続いていた時期には試合を欠場することも受け入れ、自らのゴール、得点王を狙うことよりも、チームの結果を優先していたのだった。

■規律

電光石火の俊敏さとスキルの高さにより、メッシはほぼ全ての試合で相手選手から数え切れないほどの攻撃を受けているが、他の選手であれば倒れるようなところでもメッシはなんとかして倒れずに、そのまま突き進もうとするのだ。

もちろん彼は聖人ではなく時には怒りやフラストレーションを露わにすることもあるが、メッシにとってはそうした振る舞いはあくまで例外と言って良いだろう。

その点に関してロナウドはしばし批判を受けることがあり、チームに有利な判定をもたらすために、簡単に倒れたり、痛んだふりをみせることがある。

そうした振る舞いはサッカーに対する彼の情熱の強さの表れであり、判定が彼に有利に働かないときには勝利への欲求の強さを表しているが、ときにそれは議論の的となっている。

■結論

最終的な合計ポイントを見てみると、この2選手の差がいかにないかということがわかり、また彼ら2人を同じ時代に見ることができる我々が以下に幸運かということが理解できるだろう。

メッシは、ヘディング、強さ、パワーなどフィジカル的な要素が関連してくる部分でポイントを落としたが、卓越した技術、傑出した視野の広さ、チームの中での効果的な働きをすることで相手選手を凌駕している。

その点でメッシのファンたちは、自ら得点を取ることばかりにとらわれているロナウドよりもメッシのほうが優れていると主張することだろう。

ロナウドがスペインに移籍してきて以来、この2人のスーパースターの間の差は縮まっており、現在では二人は同率、あるいはロナウドがメッシを上回っているとも言える。

ロナウドは先日の受賞を含め、過去5年で4度バロンドールに輝いており、リオネル・メッシと同じく通算5度の栄冠を獲得しており、これは圧倒的な偉業である。

好き嫌いはどうであれ、この2人の選手たちがこれから先も全てのサッカー選手達の先頭をいくような選手であることは疑いようのないことであり、史上最高の2人として歴史に名を残すことになるに違いない。

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