manchester_derby(C)Getty Images

【動画】マンチェスター・ダービーレビュー。まるで怪談? それとも…ベン・メイブリー氏はペップの変化に着目

サッカージャーナリストのベン・メイブリー氏が、先週末のマンチェスター・ユナイテッド対マンチェスター・シティについて「FOOTBALL FREAKS PLUS」で語った。

今シーズンは、『DAZN』の欧州サッカー番組「FOOTBALL FREAKS」の特別編として、『Goal』で「FOOTBALL FREAKS PLUS」と題したレビューを実施。今回は同番組に出演するベン・メイブリー氏が、12日にオールド・トラッフォードで行われたプレミアリーグ第12節のマンチェスター・ダービーを振り返った。

伝統のダービーマッチは、両チーム共に守備のバランスを重視し、0-0で迎えた後半も大きなリスクを冒さず。相手の良さを消し合った展開の中、ゴールが生まれることなく勝ち点を分け合った。

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ベン・メイブリー氏はこの試合について、イギリス『ガーディアン』でジョナサン・ウィルソン氏が綴った内容として、「この試合はゴースト・ストーリー(怪談)と称されていました。つまり、この試合は何もなかったと。90分、試合を観たはずなのに、0-0でほとんどチャンスもない。本当に試合があったのか、という例え方をしていましたね」と、現地でも様々な見方があったことを紹介。その中でベン・メイブリー氏は、特にジョゼップ・グアルディオラ監督の意識の変化が見て取れた試合だったと振り返った。

「両監督は(守備面で)不満はなかったと思います。ユナイテッドはCL(ライプツィヒ戦の2-3敗戦)でバランスが全くとれていませんでしたが、この試合では守備のバランスに力を入れていました」

「一方のグアルディオラ監督も、以前に3枚の交代枠について不満を述べていましたが、この試合でも交代したのは1選手のみでした。本当にユナイテッドの守備を崩せないのが気になっていれば、フォーデンやベルナルド・シルバを投入することができたはずです。でも、全体のバランスを崩したくないという思いの方が強かった」

「昨季は4試合あったダービーでユナイテッドが3勝。ペップはこの前のスパーズ(トッテナム)戦でもそうでしたが、カウンターでやられてしまう。それでも、(攻撃的な姿勢を)変えられない人という話を私もしましたが、今回の試合を見て彼が少し考え方を変え始めているのかなとも思いました」

また、日本の『DAZN』でこの試合の実況を務めた野村明弘氏も、「確かにゴール前のシーンが少なかったので、つまらないと言う人もいたと思います。ただ、両チーム共に中盤の底に2選手を配した相手の良さを消し合った試合で、見ごたえはありました。やはり強い2チームなんだと改めて感じましたね」とコメント。両チーム共に勝ち点3を狙いきらなかった理由については、ベン・メイブリー氏が以下のような要因があると見解した。

「今季はビッグマッチで0-0や1-1の試合が出ている。コロナの影響で日程面も変化し、勝ち点1でもいいという状況になっているのかもしれません」

「昨季までエネルギッシュでハイプレスをしていたチームも日程面やコンディションで今季は(それを継続するのが)難しいので、実用的なサッカーが必要になってきています。今季は優勝のために勝ち点100は必要ないでしょうし、勝ち点85くらいでいいかもしれない。だから勝ち点1でもいいという考え方が(ビッグクラブの監督たちに)あるのかもしれないですね」

そのほか、『DAZN』で木曜日に配信される本編では、ジネディーヌ・ジダン監督の功績と共に探るレアル・マドリー上昇のカギ、不振のアーセナルについてのベン・メイブリー氏の見解などといった内容でお届けされる予定だ。

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